
人造霊のエヴァ様はネギの頭の中でネギ自身が生み出したという設定みたい。だから、その人造霊エヴァさまが問いかけてきている闇についての質問の答えも、外部から教えて貰うのではなくて、既にネギの中にあるものであると。この始源の混沌云々の答えは何だろう。ネギから生まれてるイメージだとしても本物のエヴァ様もそう思ってる感じの描写なので、問いかけた後一瞬優しい顔になってることから、ネギとエヴァで共通している過去の悲劇体験のことだろうか。そこから生まれた自分や世界を否定したい感情だとか、無難にその辺りを予想。
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そして、闇の無茶修行を慣行しているネギを止めるかどうかの選択肢が、ラカンから千雨に。
今の千雨=前の明日菜のポジションというのはほぼ確かなんですが、一学期編にあった、お父さんを目指して無茶するネギを明日菜は止めるというフェーズはもう終了して、目指すお父さんの形も変わってきてるし、明日菜も(今ポジションを同じくする千雨も)ネギのお父さんを目指した無茶に付き合うという風にスタンスを変えてきてるので、今回はネギのお父さん志向(による闇の修行)を尊重って選択だとは思います。ただ、それでもやはり悩むと。
作中でここまで何回も、お父さんを追うか3-Aの仲間に帰属するかで悩むネギに、そんなネギをお父さんを追わせるか、3-A側に引き戻すかで悩むヒロイン(主には明日菜や千雨だけど、基本的に全員。超は追えって言ってた感じだけど、最後には3-A志向に着地した感じ)という構図がくり返されると、これも「ラブひな」時代にあった終盤の山手線グルグルに象徴される(と赤松健先生自身がいつか言ってた)作中での終わらない「繰り返し」の装置なんじゃないかという気がしてきた。作中では最後になっても、完全なお父さんへの到達も、完全な3-Aへの帰属も行われない、間で振れ続けながら悩んで生きていくのが人生であって物語。そういったラストでも作品として落とせる気がする。
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後半は、続々と集合の気配を見せるネギま部の面々とうい絵で引き。のどかがあっけなく連絡してきたのに比べて、夕映には記憶を取り戻すというもうワンステップの物語が必要な辺り、前回書いた3-A側の修行パートは夕映だけちょっと今回はワンランク上で何らかの物語上の役割を付与されて丁寧に描かれているという予想は当たりそう。
魔法先生ネギま! 22巻 限定版
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