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 「死の果てに神はいない」(刹那・F・セイエイ)

 『機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)』の視聴ネタバレ感想、第24話「終わりなき詩」の感想です。
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 ラスト2ってことで、今まで寡黙な主人公だった刹那自らの口から、作品のテーマ解説とでも言うような独白が。

 「死の果てに神はいない」

 「存在すること、それは生きること。亡くなった者達の想いを背負い。世界と向き合う。俺が、俺の意志で」(刹那)


 この総まとめ的な語りを独白するきっかけになってるのがラッセさんの言葉だというのが、ラッセさんいきなり物語の核心を突く重要ポジションかよ!って感じなんですが、今回はバトル面でもノリノリだったしいいのか。筋トレキャラくらいしか属性がなかった脇キャラが、まさかの大躍進です。

 天上オブ天上人、というかほぼ神さまみたいな存在だったイオリアから、前々回にトランザムを託された時に、あとはただの人間として自分の意志で行動していけってメッセージが伝えられたのが顕著だったから、そこでもう伝え終えていた感はあったんですが、今回上の刹那の独白で分かりやすく語っているように、OO第一期は、壮大な人間の神さま離れまでを描いたお話だったという感じですね。

 アリーに信じ込まされた偽物の神さまを信じていた幼少の刹那は神さまのために死んで、自分の意志なんかなく……という状態だったのが、この24話にきて、神さまのために死ぬなんて価値観は脱却して、自分の意志で生きることが大事という価値観を持つように変遷してきているという。

 そして、その点は神さま的だったヴェーダ信仰者だったティエリアも、戦いの動機を、今話ではヴェーダの計画のためから、ロックオンの復讐のためにと変遷させてきているという。復讐の連鎖が肯定されるとも思えませんが、とりあえず、ヴェーダのために殺して死んでという状態だったティエリアの時よりは、個人的な復讐という、自分の意志で行動するティエリアというように変遷してきたという。

 それに加えて、

 「分かってる。フェルトにもうしかられたくないもん」(クリスティナ)

 とか、前に初めて死の実感を感じて動揺した時にフェルトから生きる意志を伝達されたシーンを踏まえた台詞なんかがクリスティナから出て、総じて神さまの使い的、天上人的に活動してきたトレミー組クルーが、神さまから離れてただの人間として自分の意志で「生きる」ことを志向する場面がAパートで印象的に描写されるんですが、「生きる」意志を志向したからと言って生きられるとは限らない、それが戦争……とでも言うが如く、ばっさばっさと死んでいくBパートが諸行無常でした。

 そうして、物語の末に神さま離れしたトレミー組&刹那の前に立ちふさがる、神さま気取りのエセ神さま、アレハンドロ・コーナーという構図。もう、モビルアーマー操縦できるのかよ、とか、「フッハッハッハッハ」とか、悪役高笑いしてるよ、とか、かなり面白いくらい最後の敵状態で登場して来てるんですが、

 全知(神)気取りでで世界全てをコントロールしようとしているアレハンドロ
  VS
 昔そういった偽物の全知(神)にコントロールされていたけど、今脱却して自分の意志で戦いを挑む刹那

 という構図は、最終決戦にふさわしい感じ。

 神さまの使い気取りで天上人介入していたCBは消滅した、だけどただの人間になった刹那は神さま気取りのアレハンドロをぶった斬った、そして誰もいなくなった……みたいな感じできれいに終わりそうです。

・地上人オブ地上人組の沙慈くん、マリナさん、グラハムがこの最終局面に絡まないのは、第一期は神さま、天上関係が消えて、地上人、人間だけが残った……的にまとめるためだと想像。
・次回最終回は放送時間が17:30からだから注意。

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→前回:第23話「世界を止めて」の感想へ
→次回:第25話「刹那」の感想へ
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