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『機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)』の視聴ネタバレ感想、第25話(最終回)「刹那」の感想です。
見上げるアレハンドロを、見下ろす刹那がぶった斬る構図の所で、最終回にきてやっぱり第一期は刹那は天上人として行動していたという風にポジションを設定。で、アレハンドロ倒してこれで終わりか……という所から、その後の展開で、最後の最後にサプライズ的に地上人オブ地上人のグラハムが、下から見上げる構図でGNフラッグで見下ろす天上人刹那に突撃してくる所が熱かった。
後は、ガンダムのクライマックス恒例の、お互いの主張を絶叫しながらの撃ち合い、斬り合い。
地上人の主張代表のグラハムVS天上人の主張代表の刹那、という激突で第一期を締めくくってくれました。無駄に、アザディスタンで遭遇してた時の、見上げるグラハムに見下ろす刹那の構図とかフラッシュバックさせてる演出意図とかがニクイ。
「世界などどうでもいい!己の意志で!」(グラハム・エーカー)
「貴様だって世界の一部だろうに!」(刹那・F・セイエイ)
細かいロジックのやりとりを置いて単純化すれば、グラハムは世界云々じゃなくて、己の意志、やっぱミクロだろ、ミクロ!って主張してて、刹那は、世界全体をどうこうしたいんだ、マクロだろ、マクロ!って主張してるんですね。
まさに、これまで25話分で積み上げてきた、見上げる構図と見下ろす構図の対比演出や、実感するか俯瞰するかの認知の対比にまるわるテーマだとか、ミクロかマクロか、といった対立要素を、最後にグラハムと刹那がそれぞれ背負って、一騎打ち。思想と思想の背反をがっちりお互いが背負って最後にバトルというのも、ここまで来ると爽快です。
そして、ガンダム作品なんで、当然のようにどっちが正しいとどっちかが勝利することなく、両者ボカーンで決着。結局何が正しいんだろうねと視聴者に問いかける感じで第一期は締めて、エピローグは第二期、各種インタビューで水島監督がOOのコンセプトだと明言してた破壊と再生のうちの再生がはじまった所までを描写して、「つづく」な感じで終幕。堪能いたしました。
地味に、最後にグラハムと刹那の対立で表現してたミクロとマクロの対立とかを超越して、やっぱり生命って、生きることって大事だよねという生命賛歌が、たぶん圧倒的な作中是として随所に挿入されていた作品だったんですが、最終回でも荒熊中佐を想うソーマの所でその辺りを表現していたのは良かったですね。最終回はここが一番感動しましたよ。第五話の人命救助に代表されるように、荒熊中佐は生命の大事さを知ってる作中是のいい人なんで、ここでソーマに助けられるというのは大変良かった。そして、世界のためにガンダムを倒すのではなく、自分の、
「できません。中佐がいなくなったら、私は独りになってしまう」(ソーマ・ピーリス)
という感覚の方を優先してしまうソーマという図で、主要キャラでは実感を持つ描写がまだなかったソーマが、実は荒熊中佐を大事だっていう実感を獲得していたという風に実感のテーマにも繋げてまとめているという。この子はきっと最後まで生き残るね。
●第一期のコンセプト
もう、コメント欄では沢山語り合っていたことですが、だいたい的中した感じで、ガンダムOOの第一期は、これまでのガンダムシリーズでは第一話が始まる前に前提になっていた部分を、あえて物語化してみようという感じだったんじゃないかと。
ガンダムシリーズはファーストガンダムに代表されるように地球VS宇宙の戦争の構図の物語なんですが、そこには、あらかじめ地球は地球である程度一つにまとまってるという前提があったわけですよ。そこを、まだ一つにまとまる前の物語としてOO第一期では描いたからこそ、ラストは、地球が一つに統一されて地球連邦が出現した所で終わったという。
だから、従来のガンダムシリーズの要素が意外となかったOO第一期だったんだけど、そういった要素が出てくるのは、第二期からだと。ここからがガンダム。地球連邦、スペースコロニー、仮面の男(グラハム?)、人類の革新というテーマ(リボンズが口にしたイノベイターという言葉なんかから)……などなどという、これぞガンダムという要素を随所に散りばめながらの、第二期へと繋ぐエンディングだったと思います。仮面の男は楽しみだな。グラハムだったら、めずらしく暑苦しい仮面の男になりそうです。
●そんなこんなで
ガンダムOO第一期終了です。半年間感想にお付き合い頂きありがとうございました。第二期も感想は書きますが、ささやかなお願いとしましては、第二期が開始するまでは、引き続き「コードギアス反逆のルルーシュR2」の感想でお付き合い頂けたら幸いです。かなり、OOを視聴してる人はコードギアスR2も視聴すると思うので。
来週日曜日のR2第一話からさっそく視聴して感想書きます。検索エンジン経由で、週間PV9000あまりまで行ったことがあるという、日本一と思われるコードギアス反逆のルルーシュ(R2)の感想トラックバックセンターを運営しておりますので、ふるって感想トラックバックをお送りください。それなりの数、あなたのブログにアクセスが飛ぶと思います。また、読みオンリーの読者の方も、感想のインデックスとして利用して頂けたら幸いです。
そんな感じで、引き続き感想コンテンツでお付き合い頂けたら、大変嬉しいです。ではでは<(_ _)>。
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アニメ観て、マジで手に汗握ったのはDESTINYの「悪夢」以来です。トランザム使い切ったところへ登場するラスボスとして飛んで来るグラハムとか、なんて俺の大好物。
で、次期への繰り越し組として、地球連邦のソーマと、CBのネーナの激突を予想できるとして。
王位を追われて彷徨した末に、人心掌握ではなく戦士の才能に目ざめたマリナ、参戦してほしーなー。彼女が00ガンダムに乗っちゃえばいいよ。
うん、100%ネタで書いたけど、そんなだったらブルーレイ買ってもいい。