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 今週の「ダブルアーツ」。ジャンプ雑誌本編のタイムリーネタバレ感想。第4話「Beauty&Beast」のネタバレ感想です。
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 ノウライトさんのこの記事の真ん中あたりの「ダブルアーツ」感想が大変良くて、トロイは作中では透過病という名称だけど、比喩的には現代社会っていうか今の世の中向けに「孤独病」とでも表現した方がいいような意味合いを持たせてるんだよね、たぶん。

 触れ合うことができなくなる、つまりは他者とのコミュニケーションがとれなくなる病気で、そのまま放っておくと、やがては透明になって世界(社会)から消えてしまうという。シスターということで設定上トロイに冒されていたエルーは世界(社会)側から拒絶され続けていて孤独を抱えていたんですが、それを第1話にキリが触れてくれたこと、第2話でキリのお父さんお母さんがミトン越しにでもしっかりと触れてくれたことで、しっかりとコミュニケイトしてくれて、その孤独が解消される原風景を得たと。

 コミュニケーション不全病。世の中的に生々しく表現するなら、引きこもりとか、そういうヤツの比喩な気がしますよ。他人とコミュニケーションできなくなって当人はツライんだけど、だからって放っておけばその人は社会的に、あるいはマジにか死んでしまう、透明な存在になってしまう。それを救う治療方法は、たいへん原初的で、触れてあげること、コミュニケイトしてあげること。そんな感じ。

 本編第4話はバトル編。この辺りで子ども読者の票が取れるかが長期連載への別れ道です。その辺りは圧倒的なスイの強さは爽快だったと思うんですけど子ども読者にはどう映るかな?地味にとどめは合体必殺技みたいなのを使ってタッグバトルを見せてるあたり、僕がよく言ってるように、1VS1のバトルが複数の展開よりも、集団戦の要素があって面白いと思いました。

 第1話でエルーがキリと手繋ぎで戦っても不自由を感じなかった所とか、今回キリがスイに触れた所で何かが発動してエルーが身体が軽くなったのを感じてる所とか、逆に手を繋いでいたのを放してしまったら、発作とは無関係に身体が重くなったのを感じてる所とか、キリの謎の能力は、一つは何かしら補助系の能力っぽいですね。それがスイにはよく分かってるから、あうんの呼吸でキリ×スイで合体必殺技が出せたと。

 ラストは、スイがキリの元彼女だったことが明らかになって引き。前回のエルーのスイがキリの恋人だったら?という妄想は当たらずとも遠からずで伏線になってた訳だ。エルーがそのことを知ってどういう気持ちになるかは前回で既に暗示させられてる訳で。その事実(スイはキリの元彼女)に対するエルーとスイとの受け取り方のギャップが面白そうです。

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