コードギアス 反逆のルルーシュR2／感想＆トラックバックセンター／TURN4「逆襲の処刑台」

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　『コードギアスR2』第4話「逆襲の処刑台」の感想＆トラックバックセンター記事です。
　前回第3話「囚われの学園」の感想＆トラックバックセンター記事では、3200PV／WEEK超えのご好評を頂いてありがとうございました。前シリーズでの運営経験を生かして、TBセンター記事は早めに立てておきますので、今回も感想記事を書いたブログ管理人の方はふるってトラックバック頂けたら幸いです。なお、記事中はネタバレが前提となりますことをあらかじめご了承下さい。

　◇

＜追記：感想アップしました＞

◇以下本編感想◇

　「植え付けられた記憶だったとしても、お前と過ごしたあの時間に嘘は無かった」（ルルーシュ）

　表面的な偽りの時間はまだしばらく続くよって感じですかね。前回の偽りの時間に意味は無かったのか？というストーリーラインでロロとヴィレッタ（千草）さんを重ねてるんだろうという部分は、とりあえず今回では結論を出さず。

　扇さんがそのまま処刑されたり、ロロを（あるいは逆にルルーシュを）殺したりしたら、偽りの時間は無かったことになって決着がついたんですが、扇さんもロロも生き残ったことで、偽りの時間に構築されたヴィレッタ（千草）さんと扇さんの人間関係、ルルーシュとロロの人間関係是か非かというお話は、しばらく続行で物語の進行を待つことになりました。

　今のところヴィレッタさんは偽りの時間に出会った扇さんを否定する立場を取ってるし（というか気になるんだけど、今はブリタニアのヴィレッタとしてしか生きる道などないみたいな）、ルルーシュもロロを偽物と断じて使い倒して捨ててやるとか言ってるけど、ヴィレッタさん−扇さんのラインがやっぱりホンモノの人間関係だった！と裏返りそうなフラグがあるように、ルル−ロロラインも今後やっぱりホンモノだったと裏返る余地をやっぱり残していて、というかそういうどうなるんだろう？的雰囲気を物語の牽引力にして引っ張ってますよね。ルルーシュとロロの話を描いた今話で、やはり関連づけるように扇さんに対する複雑な心境を見せるヴィレッタさんの絵が何度か挿入されてるのが印象的でした。

　あと、ロロラインではヴィレッタさんとの対比・対照ラインの他に、今回スザクとも対比・対照されてるキャラなのかなと改めて思いました。

　前シリーズ第1話で使われた絵が、ルルーシュをスザクが引き上げるスザルルの手繋ぎ絵だったのに対して、R2第1話でスローモーションで印象的に使われたのは、手を繋げそうで繋げなかったルルとロロという絵でした（手繋ぎ／手繋げない）。

　そこに既に何らかの対比・対照を見て取れてはいたんですが、今回さらに、前シリーズ第4話がホンモノの友情を拠り所にルルーシュがスザクを引き込もうとして断られる話だったのに対して、今回R2第4話が、ニセモノの兄弟愛を拠り所にして、ルルーシュがロロを引き込むのに成功するお話じゃないですか。

　真っ向からスザクの意志に問うて断られた前シリーズ第4話に対して、ロロの意志をある程度利用して成功してる今回R2第4話。さらには、ブリタニア軍で過ごしていた（ルル視点からの）空白のスザクの過程をドン無視してその過程は間違っていたから仲間になれと言って失敗した前シリーズ第4話に対して、学園で過ごした偽りの1年というロロの過程を上手く利用してその過程にも意味があったから仲間になれと言って成功した今回R2第4話という。この辺りは、ひしひしと対比演出意図を感じます。前シリーズのルルーシュとスザクの時の「俺達は友達だろ」に相当するのが、ルルーシュとロロとでの、「お前が弟だから」なんだと思うんですよね。ホンモノの友達だったはずなのに反目したルルーシュとスザクラインと、ニセモノの兄弟だったけど（今の所表面上）共闘することになるルルーシュとロロラインと、いったいどっちがホンモノでどっちがニセモノの関係なんだ、みたいな感じですよね。

　こういうお話を徹底してやった回のラストが、スザク、再びアッシュフォード学園へ……の絵で引きというのがたまらないです。そこは、偽ってたけどホンモノの友情があった前シリーズ序盤〜中盤のスザクの学園生活と、（スザクは）本当だけどニセモノの友情で過ごさなきゃならないR2でのスザクの学園生活、これまたどっちがホンモノでどっちがニセモノなの的な展開をふんだんに想像させる引きな訳で。

　いやー、本当面白いですわ。

◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想（レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです）をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。

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Comments

[1. kk]

偽りの関係に価値を見出せるかって話は、植民地−宗主国の関係に価値を見出せるかって話につなげられます。
現実世界での日本-台湾、英国-香港など、功罪相半ばする、みたいな感じで。
ブリタニアを潰して完全独立を狙っていた初期ルル→独立自治区もいーかなの無印後期ルル→スザクの領地日本でもまーいやの今期後期ルルのFlagかも。

[2. あいば＠管理人]

＞kkさん

ルルとロロ、扇さんとヴィレッタさんのケースの「偽りの関係」は記憶を失っていた部分がポイントな訳なので、植民地−宗主国の関係にまで重ねようと思うと、記憶＝アイデンティティとみなして、自立的な独立国としてのアイデンティティが無い状態での関係にも価値が見いだせるか？という問いになっていく感じでしょうか。

全体としては作中で「日本」というアイデンティティを取り戻す方向に向かってる感じですが、第8話で「日本」の意味が拡大されたりしているので、色々、分かりやすい形での独立から新しい形での日本のあり方にシフトして行くのはありそうかもです。