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 『コードギアスR2』第6話「太平洋奇襲作戦」の感想&トラックバックセンター記事です。
 前回第5話「ナイトオブラウンズ」の感想&トラックバックセンター記事では、4500PV/WEEK超えのご好評を頂いてありがとうございました。前シリーズでの運営経験を生かして、TBセンター記事は早めに立てておきますので、今回も感想記事を書いたブログ管理人の方はふるってトラックバック頂けたら幸いです。なお、記事中はネタバレが前提となりますことをあらかじめご了承下さい。
 ◇

<追記:感想アップしました>

◇以下本編感想◇

 「どうすればいい?ゼロの正体を明かす訳には……しかし、強引に連れて行ってはナナリーの意志をねじ曲げることに……」(ルルーシュ)

 いやー今週も面白かったですね。鳥肌が立ちました。

 今週は何と言っても、後半のルルーシュとナナリーの飛空艇内での対峙のシーン。

 前シリーズの感想から通して何回か掘り下げて書いていることですが、このコードギアスという作品内では、人が自由意志で何かを選択したり考えたりっていうのが是のニュアンスで描かれていて、逆に人に意志を強制して動かしてしまうことが否のニュアンスで描かれているっていうのがあるんですね。「自由意志」と「強制意志」の対立って僕は呼んでるんですけど。

 で、実は後者の作中否の「強制意志」の力の代表が相手を強制的にコントロールできてしまうルルーシュのギアスの力なんですよ。だから、前シリーズ終盤でその「強制意志」のギアスの力が暴走して、ユフィをコントロールしてしまったのが最後の悲劇の引き金を引く訳です(他にも色んなシーンで「強制意志」が否のニュアンスで描かれてる箇所があるんですが)。

 で、逆に前シリーズでもっとも是のニュアンスで「自由意志」の場面が描かれたのが、ルルーシュの「強制意志」のギアスによる「強制」、「日本人を殺せ」をユフィが自分の強い「自由意志」で破って見せた場面だった訳です。

 で、そこまで踏まえた上での、今回のユフィとナナリーをダブらせる演出。

 「総督」「(ルルーシュの)妹」というキーワードで重なることから前回ラストからユフィとナナリーを重ねて描いているんじゃないかということは想像できて、コメント欄でもあがっていた話題でしたが、今回のダブらせる演出でほぼ作中の意図として明らかになりましたね。

 今回、ナナリーが、誰かの意志にコントロールされて総督になってここに来た訳ではなくて、自分の意志で来たのだと、明確に自分の「自由意志」をルルーシュに突きつける訳です。そうして重なる前シリーズラストに「自由意志」でギアスを破って見せたユフィの絵と、それに対峙する「強制意志」のギアスの力を持っているルルーシュという構図。

 もうお分かりの通り、今話のラストのナナリーVSルルーシュの対峙のシーンは、表面的にナナリーが力による急進的な世界改革というルルーシュのやり方を否定した場面という意味での、日本解放についての「ナナリー(とユフィ)のやり方」VS「ルルーシュ(というかゼロ)のやり方」という場面だっただけでなく、それ以上に、前シリーズから連綿と続く「自由意志VS強制意志」の場面だった訳です。

 で、結果は「強制意志」のギアスを持つルルーシュの完敗。自分自身で、

 「しかし、強引に連れて行ってはナナリーの意志をねじ曲げることに……」(ルルーシュ)

 と「強制意志」を否定して自分の本然も「自由意志」の尊重の方にあることを語ってしまってますからね。

 何回も書いてますが、ルルーシュは「強制意志」のギアスの力を持ちながら、自分の大事な人には絶対にその「強制意志」の力を使わずに、本人の「自由意志」を尊重するキャラクターなのです。本当、そこだけはブレないで一貫してます(やむを得ずギアスを使う時は、シャーリーのツライ記憶の消去とか、スザクへの生きろ!ギアスとか、本人を助けるためにだけ使う)。

 さらにもう少しこの場面に踏み込むなら、「自由意志」と「強制意志」の対立の他に、他の作中の是の要素VS否の要素として、「告白」VS「秘匿」、「差別」VS「ボーダーの無効化」というのをこれまでの感想では挙げてきましたが(感想のバックナンバーを参照)、今回のこの場面、ルルーシュの方は自分がゼロであることをナナリーに「秘匿」しているのに対して、ナナリーには特に秘匿がなくオープン、「差別」の方のテーマに関しても、ナナリーはもとから日本人とブリタニア人のボーダーを超えて「差別」を無効化するキャラだし(初期設定が「イレブン」ではなく「日本人」と日本人を呼ぶ優しい少女という設定)、その差別の無効化というテーマをユフィから引き継いで行政特区日本を再びと考えている訳です。もう、あらゆる作中の是非の要素の、「是」の方の部分をナナリーの方が纏っていて、もう、どうしようもなく今回はルルーシュの完敗なんですね。

 前シリーズでもユフィが実はルルーシュ(というよりゼロ)の最大の障害という流れになって行きましたが、今回もルルーシュの最大の(主にテーマ的な意味での)相手はユフィの意志を継いだナナリーって流れになりそうですね。

 ただ、前シリーズではユフィとルルーシュが解り合った瞬間に「強制意志」のギアスが暴走して全てが悲劇に裏返ってしまいましたが、今回はナナリーにはギアスが効かないと(目が見えないから)。この辺りは期待してしまいますね。実現しなかったルルーシュとユフィのタッグが、時を超えてユフィの意志を継ぐナナリーとルルーシュとで実現するのか、または今度も実現しないのか、展開が大変楽しみです。

 とまあ、そういうテーマ的な深みの部分もさることながら、今回はバトルエンターテイメントとして最高に燃え燃えでした。

 超強力な主役機と言ってもいいスザクのランスロットコンクェスターがいつものあの音楽で発進して、その力の前にカレンの紅蓮弐式が一旦敗北。そこからラクシャータさんが現れて、紅蓮が紅蓮可翔式にパワーアップ。神楽耶の、藤堂の、C・C(シーツー)の、みんなのゼロを頼む!という想いを背負ってカレンが再飛翔していく所が最高に熱かった。C・Cまで、

 「カレン、頼む」(C・C)

 とか言っちゃってるんですよ。この表面的な仲の悪さに対して、C・Cとカレンが何か深い所で理解し合ってるのが、一体一期とR2の間にどんな物語があったのか気になる。

 そうして行われる、ナリタ戦からはじまり何度も相見えてきた超因縁の、ランスロットVS紅蓮。中のスザクVSカレン。その背後のロイドVSラクシャータ。熱すぎる。

 攻防的には互角で今回は引き分けな感じだったけど、心情的にはカレンを応援しちゃうなぁ。C・Cがどこまでカレンに話しているのかがまだあんまり明確じゃないんだけど、もしカレンがルルーシュの行動原理がナナリーだという所まで知っているのなら、お兄さんやお母さんというごく近しい大事な人のために世界まで相手にして戦ってるという部分でルルーシュと行動原理を同じくしているカレンが、ナナリーのために行動しているルルーシュを助けるために獅子奮迅するというのは熱すぎる。

 めちゃめちゃカレン好きです。

◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。

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