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 今週の「ダブルアーツ」。ジャンプ雑誌本編のタイムリーネタバレ感想。第12話「噂の男」のネタバレ感想です。
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 ファランの前髪バッテンはカッコ悪すぎると思う訳ですが(笑)、この人も他者と関わらない人として登場してきてる感じですね。動物に触れたいんだけど触れられないという所まで、触れる−触れられないのこの作品のテーマと関連づけるかは深読みの度合いによりますが、とりあず今回で、ファランとキリがまだ距離を取ってるのが「お互いにまだ触れようとしていない」という意味合いでこの作品の主題と関わっているのはおそらく確か。

 ファランの方も今の所キリに関わる気はないし、キリの方も「オレはちょっと断られて安心したよ」ってこの段階では言ってるんですね。ゼズゥ戦で一人でやらなきゃ、俺一人で何とかしなきゃと自分を見失って一旦窮地に陥ったように、自分の本質は仲間パワーにあるのに何かにつけて一人で背負おうとしてしまうというキリの姿勢は今の所、ウィークポイントとして描かれていますね。フレアの設定を持ち出すまでもなく、他者と関わろう、触れ合おう、他者と協力しようというのを是として描いている作品なので、その文脈から行くと、とりあえず物語を経てファランがキリに関わってくる、キリの方からもファランに助力を求めるという部分が今回の話のクライマックスになってきそうです。そこまで一気に出すのかは謎ですが、ファランとキリのフレアが描かれる時はカタルシスが大きそうです。

 そしてエルーのサービスお風呂シーン。この恥じらいとか、控えめさとか、ToLOVEらない感じに涙が出そうです。なんちゅーキュンキュンな。オープンファイアーな萌えが多くなってる感じの昨今なので、逆に新鮮です。こ、これが飽和の中からの差別化ということか。そういうのは置いておいて、シャワーシーンから3ページは漫画的な表現でのエルー百面相で、たいへん漫画漫画した面白さが詰まってるページだと思いました。スイの乳はキリと読者と視点が同化して、作中のキリからも、読者からも見えないように描かれてるコマとか、面白いです。

 最後は、どこまでも王道ファンタジーを行ってやるという勢いで、宿屋強襲イベント発生という流れの模様。やっぱりTRPGのリプレイとか読んでた子どもの頃をこの作品読んでると思い出すなー。

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