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 感動して泣きました。
 これは、偉大なる愛の物語です
 そしてマルクスの『資本論』とかそういうレベルで、後の世に影響を与えるであろう凄い書物です。凄い書物かな(ちょっと自信無さそうに)。
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 「萌え」による本当の愛の復権と、世界平和を説いた書物な訳ですが、もう、阪神大震災とか色々あって心底ボロボロになり、このままじゃ鬼畜ルートに入ってしまう(本田透さんはホームページでかの秋葉原の犯人もこの鬼畜ルートに入ったパターンということを書いています)という所まで追いつめられた本田さんが、自室に戻ってきて萌えグッズ(当時はエヴァの惣流・アスカ・ラングレー)に癒され、魂を救済されて、萌えのパワーで鬼畜ルート入りを回避するくだりとか、マジで感動しながら読んでました。

 これは分かる。

 リトバスブログの方には書いたけど、僕も鬼畜ルートとはちょっと違うけど、介護疲れでもうこのままじゃ親を殺すか自殺するしかないなと思ってた頃に、リトルバスターズ!の「Refrain」をやった訳です。それで、最後のこまりんが出てくる所で、こまりん!みたいな。僕はまだ生きていけるよ!みたいな。君の気高い意志を継いで、辛い現実の方を改変してみせるよ!みたいな。

 そう、二次元とか脳内とか色々言い方はありますが、虚構は現実を救い得るのです

 神が死んだ時代に拠り所として信仰されるのは愛であるのだけれど、恋愛資本主義に洗脳された社会ではもはや三次元に拠り所にできるような愛は無い。なので、信仰的愛は二次元に求めるべしというのが全体の論旨なんだけど、た、確かに僕はPCの横に飾ってあるリボルテックのセイバーさんフィギュアを見ると、Fateのセイバールートを思い出して敬虔な気持ちになるんですが、これはもはや偶像崇拝のノリで二次元キャラに神性の愛を見てるのかしら。

 最近では、お金を捻出してコトブキヤのこまりん(これ↓)

リトルバスターズ! 神北小毬 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)

 を買おうとしてるんですが、これも偶像にお布施を払って信仰する対象を得ようとしてるが如き活動なのかしら(キリストもマリア様も二次元の萌えキャラだと言いきっているのが本田さんは凄い)。

 そして、これから二次元の時代が来るということを本田さんは主張している訳ですが、実はビジネスの世界でも、これからは心の時代だということが最近言われています。

 車とか、ブランドのバックとか、そういう目に見える物質コンテンツが売れる時代じゃなくて、目に見えないものが売れて、それが人に幸せをもたらす時代になっていくと、まあ、色々先見の明がありそうなビジネスパーソン達が言っている訳です。

 で、これはマジでそうなんじゃないだろうか。

 仮に顔が自分の感性で同じレベルの異性だったとしたら、オプションとして、

●車が付くAくん

 と、

●英語に関する教養が付くBくん

 と、どっちに魅力を感じますか?

 恋愛資本主義では車が付くAくんがモテた訳ですが、最近、結構Bくんの方が魅力的かもって思う女性が増えてる気がしないですか?

 マイナー度でもうちょっとハンデ付けてもいいです。

●スペイン語ができるB’くん

 とかどうですか?これでも、B’くんの方がステキって人結構いませんか?

 で、それをもう少し物質的じゃない、二次元的な方向に魅力を感じるというベクトルで押し進めるなら、本田さんが主張するように、

●アニメとか漫画に詳しいCくん

 が復権する、というかそういう人に魅力を感じる女性が増えてくるという世の中も、マジであり得る気がするんですよね(Aくんと、BくんCくんの間にあるものは、物質的なものか、目には見えないものかの違いね)。

 あと、この本ではKanon、AIR、CLANNADといったKEY作品が、二次元が三次元を凌駕しはじめてる新進の作品として紹介されてるんですが、僕、この本を読んで、さらにその後にKEYが放ったリトルバスターズ!が如何にもの凄い作品だったのか再び感動しましたわ。

 以下、ちょっと反転で、コアなネタバレを含む、リトルバスターズ!という物語の意義。

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 リトルバスターズ!は簡単に言うと、虚構の世界で成長した理樹と鈴が、辛い現実の方を最後にはハッピーエンドに改変してしまう物語。つまり、二次元(虚構)での愛(萌え)が現実世界をも救う、三次元の方が二次元に(いい意味で)浸食されはじめるという本田透さんの主張、願いを、奇しくも他ならぬKEYがメッセージとして具現化させた作品だったのだ!(な、なんだってー!)

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 自分の主観で作品に序列をつけてるだけの評論家(しかも自己顕示の毒吐き)ほどくだらない人種もいないなと僕は思ってるんですが、こういう、作品を見る新しい“目”を与えてくれる、その評論を読むことで、作品を見る目をアップデートさせてくれる文章を書いてくれる評論家は別格。というか前者を同じ評論家と呼ぶのは失礼ですね。こういう、この本みたいなのこそが真の評論だよ。この本ではリトルバスターズ!は出てこないですが(書かれたのが2005年なので)、僕はこの本を読んで、リトルバスターズ!がさらに10倍ほど好きになりましたよ。こまりんは真実の愛を与えてくれ、辛い現実を改変するための勇気を与えてくれるのであった。

 全体として、今年のベストクラスの一冊。

 これは是非色んな人に読んで欲しい。あまりに面白かったので、同じく本田透さんの『喪男の哲学史』と『世界の電波男』も今からAmazonに注文します!

電波男 (講談社文庫 ほ 34-1)