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 『コードギアスR2』第12話「ラブアタック!」の感想&トラックバックセンター記事です。
 前回第11話「想いの力」の感想&トラックバックセンター記事では、4000PV/WEEK超えのご好評を頂いてありがとうございました。前シリーズでの運営経験を生かして、TBセンター記事は早めに立てておきますので、今回も感想記事を書いたブログ管理人の方はふるってトラックバック頂けたら幸いです。なお、記事中はネタバレが前提となりますことをあらかじめご了承下さい。
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●ちょっとしたお話●

 以前コメント欄で話題になった、カレンはルルーシュが皇族だと既に知っているのか?という点に関して、公式メールマガジンに制作者側の見解が掲載されていましたので引用させて頂きます。

<以下R2メールマガジン12号「河口Pのここだけの話」から引用>

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今回も前回に引き続き、皆さんのご質問にお答えしようと思います。
湯川Pから、TURN7でナナリーがエリア11総督になった時、カレンがルルーシュもブリタニア皇族であることに気付いたのでは? というご質問のメールがたくさん来たと伺いました。

これは前シリーズのSTAGE25から本シリーズのTURN1が始まる間で、C.C.とカレンが共に行動していたのですが(その一幕が、本作のDVD、ブルーレイの第1巻のイラストドラマで描かれています。要チェックですよ!)、その時にC.C.から、何故、ルルーシュがゼロになったのか理由を聞き、ブリタニアの皇族であったことを教えて貰っていた訳です。

C.C.とカレンは性格が全く異なる二人ですが、でこぼこコンビでイイ感じ、ですよ。

(引用ここまで)
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 という訳で、やっぱり第6話でナナリーを迎えにいったルルーシュのためにカレンが紅蓮で獅子奮迅するのや、第7話でナナリーを取り戻せなくて傷心のルルーシュにカレンが会いに行くあたりは、「大事な家族のため」というカレンと同じ行動原理をルルーシュが持っているとカレンは既に知っていたからこそだったと解釈するのが良さ気です。根本的な共感。ルルカレ、イイですね。二次創作とか、エロ同人誌もいいですが、この辺りをテーマにルルカレを掘り下げた18禁じゃない全年齢向けの本なんか作ってみたら大変いいんじゃないかと思いました。

<追記:感想アップしました>

◇以下本編感想◇

 「どう考えてもやり過ぎだが、咲世子は天然だから指示を出しても無駄か」(ルルーシュ)

 ついにシャーリー奪還話が始まりましたね。

 コードギアス第一期というのが、学生としてのルルーシュ、皇族としてのルルーシュ、ゼロとしてのルルーシュが、それぞれに対応するその側面のルルーシュを同定してくれるヒロイン、シャーリー、ユフィ、カレンを物語と共に失っていって、最後には全てのアイデンティティを失ってしまう話。そしてR2はそのヒロインを取り戻しながらそれぞれの側面のアイデンティティをステップアップさせていって、最後にAllルルーシュに辿り着く話ということをずっと言ってきた訳ですが(このテーマについての解説はR2第1話の感想第2話の感想に詳しいです)、ようやく第一期でシャーリーにギアスをかけた時に失った、「日常の学生としてのルルーシュを同定してくれるヒロインであるシャーリー」を取り戻すお話が今話からはじまりました。

 三つの側面全てを失った上に、破格のヒロインとして三つの側面全てを知っているC.C.がいるのだけど、それすら失ってこの作品で圧倒的に肯定している所の「自由意志」、「想い」すら失って完全なアイデンティティロストにルルーシュが陥っていた(記憶すら奪われていたから)のがR2の冒頭。そして、C.C.のキスで最初のアイデンティティを取り戻して、ヒロインの奪還、アイデンティティの再獲得の物語が始まったのがR2の第1話(ちなみにこのミクロな個人の「アイデンティティ(名前)を取り戻す」というテーマが、エリア11が日本というアイデンティティ(名前)を取り戻すというマクロな物語とも連動している)。

 カレンはR2の序盤からルルーシュの事情を知って(C.C.から聞いてたから)戻ってきてくれてたんで、既に奪還済み扱いなのか、今後もう1話明確にカレンを取り戻す話が入るのかまだ不明なんですが、その他にはこのヒロイン奪還物語には少なくとも超えなくてはならないヤマが二つあって、一つ目がシャーリーのギアスを解いて、シャーリーの自由意志で戻ってきて貰うこと。そしてもう一つが、ユフィが虐殺を行ったのは意図せずしてかけてしまった暴走ギアスである点を明らかにして(秘匿は否として扱われる作品ですので)、なんらかの形でユフィを取り戻すこと、な訳ですが、そのうちの一つ目、シャーリーのギアス破り、シャーリーの本当の自由意志によるルルーシュの再アイデンティファイ話が今回から始まりました。

 「ルルに戻った」(シャーリー)

 シャーリーだけはしっかりと咲世子さんの入れ替わりによる違和感に気付いていたという。やっぱり、学生としてのルルーシュを同定してくれるのはこの娘しかいないんですね。だれよりもルルーシュを見ていた娘だから。

 だからこそ、彼女を想ったがためとはいえ、彼女の自由意志(記憶)を剥奪したままみせかけのカップルになってもダメで、そういう意味では今回ラストのオレンジナイスって感じですね。しばらくは辛い展開ですが、作中トータルでは、ルルーシュのアイデンティティの一つ、学生としてのルルーシュ・ランペルージを本当の意味で取り戻すために、自由意志、想いによる選択を圧倒的に肯定するために(本当の記憶を取り戻してなお、シャーリーが自由意志でルルーシュを好きって言えるかってお話で描かれるものと思われる)大事な一歩を踏みだしはじめたという感じです。

 しかし、今回のラストのシャーリーが記憶を思い出すシーンは、第一期第12話ラストと話数を同じくして(まだ話数によるシンクロ演出やってるんですね)、「雨」で演出も記号的にシンクロさせているというよくできたシーンでしたね。是非、第一期第12話「キョウトからの使者」の感想も合わせて読んで欲しいです、テーマ的、イベント的なシンクロ具合にびっくりしますんで。そしてR2ではそのテーマが第一期の時よりも少し進んでいるというのがよく分かると思います。

 第一期第12話:ミレイ先輩、「変わらないものなんて、何処にもないのだから」でいつか来るモラトリアムの崩壊を予言しながらも、結局モラトリアムに学園にとどまる。

 R2第12話:ミレイ先輩、いつまでもモラトリアムではいられないと、学園から出てお天気キャスターとして活動し始める。

 とかですね(やはりニーナの奪還はミレイ先輩の役割という予想は当たりそうな雰囲気)。

 これは、話数もいまだにシンクロさせてるっぽい所をみると、R2第14話で本当のシャーリーの奪還が成就するのでしょうか。第一期第14話ラストの「朝は来ますよ」に対応する形で、「やっぱり朝は来ましたね」な展開になったら、さすがに感動して泣くと思う。

 と、シャーリーの話はここまでで、あとはもう一つのR2の重要イベントである、「ユフィ虐殺の真相を明かして、なんらかの形でユフィを取り戻さなくてはならない」に対しても布石を入れはじめた回だったと思います。

 コーネリア様がついに再登場してギアスの真相を押さえてユフィの汚名を晴らそうとしているのもそうですし、後はナナリーとカレンが再会したのもたぶんそうですね。実はシャーリー奪還はシャーリーがまだ生きているという点でユフィに比べればまだ容易な方で、ルルーシュがAllルルーシュに辿り着くためにはユフィの奪還の方が困難なんですよね。おそらく、ユフィを継ぐ者として描かれているナナリーに何らかの形で赦されて(R2第6話でユフィと重ねられたナナリーが「やり直せるはずです」とルルーシュに手を差し伸べるシーンがある)、そして同じ「妹」としてもユフィと重なるナナリーをルルーシュが奪還した時にそれは達成されるんじゃないかと思ってる訳ですが。

 そこで、ユフィの意志を継いで「優しい世界」を目指すナナリーと、同じく根底では「優しい世界」を目指しつつ今も当時もナナリー(ユフィ)と戦う立場にあるカレンの再会ですよ。

 今回の記事の最初の所に書いた、「カレンはルルーシュがナナリーのために戦っていたのを既に知っている」という部分が大事になりそうですね(というか今回このシーンがあったから、事前の確認情報としてメルマガで流したのか)。

 カレン→ナナリーでそのことが伝わればナナリーは兄の本当の想い(ユフィに対してのものも)を知ることになりますし、ナナリー→カレンでは、実はナナリーのために戦っていたはずだったのにナナリーの自由意志は別にあったというルルーシュの展開と重ねて、兄、ナオトの想いを継いで戦っていたはずのカレンも、ナオトの想いは別にあった(扇さん経由で、ナオト自身はカレンがテロリストになるのを望んでいなかったことが視聴者には明かされている)というのを知ることになったりもするかもしれませんね(長い仕込みのわりに、カレンがナオト関係の想いを昇華するお話はまだ描かれていないし、カレンとルルーシュが行動原理を同じくするものだという部分もスポットが大きくはまだあたっていない。カレンとルルーシュの行動原理の共通点が丁寧に描写されていた点に関しては、第一期第9話「リフレイン」の感想などを参照)。

 いずれにしろ、ユフィの意志を継ぐナナリーの奪還というもう一つの一大イベントへ向けての仕込みもあちこちに見られた回でした。

 ◇

 まあ、真面目な部分を中心に感想を書いてしまいましたが、シリーズきってのバカ話としても面白かったですね。

 咲世子さん、アーニャ、→ボケ
 ロロ、ヴィレッタ先生→ツッコミ

 みたいな構図が面白かった(笑)

◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。

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