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 今週の「魔法先生ネギま!」タイムリーマガジン掲載分ネタバレ感想、223時間目「ネギ・パーティVSフェイト・パーティ」の感想です。
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 明日菜を殺してマジックキャンセルによる魔法世界の滅亡を止めようというのがフェイトの目的かと前回までは思ってたんだけど、今回のフェイトの話からすると、逆に明日菜を手に入れてマジックキャンセルによって魔法世界を消してしまうことの方がフェイトの目的みたい。で、おそらくはそうすることで現実世界の方は助かるという状況になって、優先順位をつけて大のために小を殺せるフェイト(今回自分で言ってましたね)VS両方助けようとするネギという構図になっていくんじゃないかと思いました。

 そして、今回のハイライトは千雨ですね。

 フェイトが、魔法世界のことなんて、現実世界の日本の学園にいる君たちには無関係の遠い世界のことだろう?だから消えてしまおうがどうでもいいじゃない?というようなことを言うんですが、これはメディアを通して飢餓とか戦争の世界があるのを知ってはいてもそこに実感が持てずに遠い世界のことに感じてしまう……という感じでおそらく読者一般の我々に警鐘として語りかけてる部分なんですが(最近のガンダムとか(SEED,OOあたり)必ずこの主題を入れますよね)、そこで、一番そういったレベル1飛空艇症候群(参照記事:ガンダム00と「Level1飛空艇」症候群)に陥りやすい立場にいたはずのネット人間だった千雨が、今回この魔法世界も現実(リアル)だ!って言うのね。

 千雨の物語はネット人間として現実からは一歩引いた場所に常に身を置くように物語冒頭では振る舞っていた千雨が、ネギとその仲間を通して徐々に現実に実感を持って関わっていくことに価値を見出していくようになっていく物語ですが(なので魔法世界編へ入る時、夏休みに家でネットしてるだけでは物足りなくなってる描写がある)、千雨のそういった物語の仕込みは、全てこの魔法世界編で、「遠い世界のことにも実感(リアリティ)を持って関わる」という主題に持っていくためだったのかもしれませんね。魔法世界編に入ってからはヒロインの中では破格の扱いだった千雨ですが、今回を読んでその辺りも納得したのでした。

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