やっぱり前回の感想で書いた、主観コマでエルーがいつもより色っぽく描かれている箇所があったのは、エルーがキリへの恋心を自覚したのを表現していたエルー主観ショットだった模様。今話で、思いっきり恋心を自覚したのが描写されて、一ページ使ってのこれでもかという艶エルー全身絵が描かれておりました(エルー主観ショット)。
そして、第1話の感想から書いていた通り、この作品は物語全体が未来エルーの「物語り」によるものだったというのが作中でも明らかになり、フィナーレ。
ここからがなるほどな感じで、これまでの『ダブルアーツ』全体がエルーの主観から見た物語であって(未来エルーが語っているものだから)、キリの視点というのは出てこなかったんだけど、ダブルアーツで描かれていたキリ像というのが、エルーの主観がバリバリ入ったものだったといのが、ラスト数ページで明らかになるようになっています。エルー主観では、未来エルーまで至っても、キリはエルーの恋心に気付いてないという風にまとめられているんですが、エルーが本を閉じて物語るのを一旦休止した途端、はじめてキリ主観からのお話がラスト数ページで描かれて、キリの方ではエルーの恋心にも気付いていて、自分も恋心から行動していたというのが明らかになるという。
人と人との繋がり、触れ合いみたいなのがテーマの作品だったと思うので、このラストは結構面白い。あんだけ触れあい続け、手を繋ぎ続けていても、二人の内面での主観はすれ違いまくっているという。人と人とは解り合えるエンドというよりは、人と人とはすれ違ってるけど、だからこそ触れ合うんだよエンドという感じ。
未来エルーはキリと手を繋いでいないけど、結局トロイは無くなったのか?とか、トロイとフレアの関係って何だったの?とか(僕的な仮説は少し前の感想に書きましたが)、もう一人のフレア能力者って一体?とか、ガゼルメンバーの目的はなんだったの?とか、僕が楽しむ気満々だったアンディ・フラウ×エルーの仲良しお友達描写は?(笑)とか、知りたかったことを沢山残したままの打ち切り終了で残念でした。出来れば古味先生の内面にはあったであろうこのダブルアーツの四次元の続きを読みたかったですが、とりあえずここまで。
古味直志先生及びスタッフの皆さんお疲れ様でしたー。
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まだまだ行けそうなのにな〜
ざんねん
また読み切りがでるので期待してますw