『コードギアスR2』第23話「シュナイゼルの仮面」の感想&トラックバックセンター記事です。
 前回第22話「皇帝ルルーシュ」の感想&トラックバックセンター記事では、8700PV/WEEK超えのご好評を頂いてありがとうございました。前シリーズでの運営経験を生かして、TBセンター記事は早めに立てておきますので、今回も感想記事を書いたブログ管理人の方はふるってトラックバック頂けたら幸いです。なお、記事中はネタバレが前提となりますことをあらかじめご了承下さい。
 ◇

<追記:感想アップしました>

◇以下本編感想◇

 「何故黒の騎士団ではなく、ルルーシュ様に?」(ジェレミア)

 咲世子さんのあり方が泣かせます。前回のリヴァルに引き続き、作中の本当の解答は脇キャラで先行して描くというやり方。

 咲世子さん、

 物語冒頭→ルルーシュとナナリーのメイドとして、学生の側面(ランペルージの名前)のルルーシュに仕える。

 R2第08話以降→黒の騎士団の諜報員として、反逆者の側面(ゼロの名前)のルルーシュに仕える。

 今回から→ルルーシュ皇帝のもとに赴き、皇族の側面(ヴィ・ブリタニアの名前)のルルーシュに仕える。

 と、ルルーシュの三つの側面の全ての局面においてルルーシュに仕え続けたヒロインとして描かれてるんだよなぁ。それはもちろん、Allルルーシュへの到達という予想されるこの物語の解答から考えれば、咲世子さんは表面的なルルーシュの側面ではなく、ルルーシュの全て、Allルルーシュ、ただのルルーシュが好きで、忠誠を誓っていたのだということ。

 この辺りが、結局信奉していたのはゼロとしての側面のルルーシュだったらしくルルーシュ皇帝に対しては、真意を汲むことなく離反して敵に回る道を選んだ今話時点でのカレンや、逆にゼロとしての側面のルルーシュは赦せないらしく同じく敵に回っている今話時点でのナナリーとは違う所。

 前回のリヴァルの、「ルルーシュはともだち」宣言なんかも咲世子さんよりですね。リヴァルにとってはどの側面のルルーシュとか関係なく、皇帝だろうが学生だろうが、ルルーシュは「ともだち」というアイデンティファイ。

 ジェレミア卿あたりもこのポジションで、黒の騎士団のゼロだろうが、ルルーシュ皇帝だろうが、忠誠を誓うのは、ルルーシュという、ただのルルーシュに対して。

 それでも、リヴァルは黒の騎士団関係(ゼロの側面)のルルーシュとは関わりがなく、ジェレミア卿は学生関係(ランペルージの側面)のルルーシュとは関わりが無く、それぞれ2/3を知ってルルーシュをアイデンティファイしていることを考えると、全ての側面で仕え続けた、表面的な側面だけではなくただのルルーシュ、Allルルーシュを見続けたことを考えると、3/3でルルーシュをアイデンティファイし続けた咲世子さんが如何に破格の重要キャラかというのが分かります。今R2第08話(R2第08話「百万のキセキ」の感想)のラストを思い返すと泣けるわー。もう、ここまで来たら、あの時の咲世子さんの笑顔の作中の意味も、分かることでしょう。

 もう一つ今話で注目したいのは、C.C.の、

 「共犯者か……」(C.C.)

 の所ですね、一瞬BGMが歪む演出が入ってる(ような気がする)ことから、C.C.が本当にアイデンティファイして欲しいルルーシュとの関係はもはや「共犯者」ではないっていう、最終回への「タメ」かと思います。

 愛されたいと願い続けて本当の愛が手に入らずに悠久の時を過ごしてきたC.C.が、最後にルルーシュから恋愛対象の相手として「愛」でアイデンティファイされる、ルルーシュがC.C.の本当の名前を呼ぶラスト、「他者がいるから自分を同定できる」というコードギアスのテーマの決着描写への「タメ」かと。

 そんな感じで、大局的にはシュナイゼルVSルルーシュの全面戦争というマクロなことになっていますが、僕はそういったマクロな構造の部分は本当のこの作品の核をより鮮明に浮かび上がらせるための装置だと思ってますので、引き続きコードギアスは「自分と他者」のアイデンティティの物語だったと思ってラスト2話を視聴しようと思っています。

 咲世子さん、リヴァル辺りの脇キャラで、既に先行解答が描かれてしまっている。C.C.に関しては二人の生死はともかく相互アイデンティファイエンドはガチ過ぎるということで、残るメインヒロイン、カレンとナナリー辺りが、Allルルーシュへのアイデンティファイに辿り着けるのかどうか?辺りを物語の牽引力と感じて最終章を見ようと思います(Allルルーシュ同定に辿り着いた他のメインヒロイン、ユフィとシャーリーは辿り着いた時点で死亡で退場しているので、その辺りの、カレンとナナリーの生死も含めて)。

 という訳で、この物語の最優秀選手賞みたいなのは、咲世子さん、リヴァル、ジェレミア卿あたりだなぁ。本当にいい脇キャラだった。

◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。

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