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 今週の「ツバサ」。マガジン雑誌本編のタイムリーネタバレ感想、Chapitre.201「遺跡の中の真実」の感想です。
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 という訳で時間の巻き戻しをやっぱり真・小狼はやっていた訳ですが、作中で何度も否定(というかそれはアリなのか?みたいな感じ、紗羅ノ国編、修羅ノ国編とか)されてきた次元の理を歪める「願い」ということで、対価も相当なものに。

 真・さくらの呪いを知る藤隆さん、撫子さんの(たぶん)消滅。真・小狼自身の関係性の放棄。放棄した関係性の空白を埋めるための四月一日の存在、などなど。

 真・小狼と四月一日は兄弟かと予想してたけど、もっと踏み込んで「もう一人の自分」でした。「もう一人の自分」は『CCさくら』のエリオルと藤隆さんの関係なんかで使われていた、これもCLAMP的に意味深な設定。

 そういう訳で、四月一日はやっぱり虚構の存在だったのだけど、飛王はそんな虚構の存在に意味はないって思っていて(だから星火なんかをあっさり殺している)、侑子さんは虚構の存在でも、夢(虚構)は強く願えばホントウになる(『XXXHOLiC』12巻より)って思ってるのね。そういった思想対決。

 そして、確定された未来に向かって計画を進めている飛王と、それに対立する「未来はまだ決まってない」と言いきる侑子さん。そういった思想対決。

 で、この未来は確定されてるのか?っていうのは実は『CCさくら』からのテーマで、未来視だったクロウ・リードの苦悩っていうのが『CCさくら』では描かれていて、だけど『CCさくら』時点で作品としては解答も出ていて、クロウ・リードでさえ未来視できなかった未来を確定させない要因っていうのがCLAMP作品作中にはあって、それは、ズバリ『CCさくら』時点で描かれたのは、「人を好きになる気持ち」。

 『CCさくら』と『ツバサ&XXXHOLiC』が繋がっている以上、この設定も繋がっているはずなので、つまり、人を好きになる気持ち、もうちょっと広義に言えばツバサ&XXXHOLiC作中でよく使われていた言葉で、「縁」とか「関係性」ですか、そういったものは、確定された未来を変えていく力を持っている。ここまできた以上、写身サクラが写身小狼を好きになった気持ちとかで、最後に逆転するのかもなぁ。

 あとは、明らかに次元や時間を超える「親と子の愛」っていうのが最終章にはあって、パパ小狼(『CCさくら』の小狼)から真・小狼に技とかが受け継がれているのもそうですし、四月一日の躰の記憶に両親(『CCさくら』のさくら&小狼と明らかになった訳ですが)のモノが刻まれているのなんかもそう。

 で、たぶんこの「親と子の愛」も最後の逆転カードなんだろうなー(「人を好きになる気持ち」と関係してるものですが)。パパ小狼→真・小狼&四月一日への「受け継ぎ」がもう随分描写されているのに対して、ママさくら(CCさくら)→真・小狼&四月一日への「受け継ぎ」がまだあんまり描写されてないのは、作品としての「タメ」だと思っています。技をパパ小狼から継いだ真・小狼なので、ママさくらから継いだのは、精神面、つまりはあの「無敵の呪文」としか思えないと、予想してるんですが、どうなんだろうなー。(現実世界で)10年越しに、作中世界では幾つもの次元を超えて、最後にママさくらから受け継いだ無敵の呪文が出てきたら、そうとう泣くなーとか妄想してるんですが、もう、お願いします!

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