神無月の巫女 1〈通常版〉  「愛してるよ、千歌音ちゃん」(来栖川姫子)

 『神無月の巫女(公式サイト)』アニメ版全13話をDVDで一気視聴しましたので、簡単にネタバレ感想をば。
 か、神百合作品だった……。
 ◇

 大まかにはエヴァ方式で襲来してくる敵とロボットバトルしながら、仲間サイド内で千歌音ちゃん(女)と、大神くん(男)が姫子(女)を取り合うという内容なんですが、

 千歌音ちゃん(女)→姫子(女)←大神くん(男)

 最終的には千歌音ちゃんと姫子の百合エンドという素晴らしい作品でした。大神くんは木端微塵に敗北します。あ、視点キャラは姫子ね。ずーっと、大神くんのことが好きなはずなのに、なんだか気持ちが晴れなくて……と、表層では大神くんが気になりつつも、深層心理では千歌音ちゃんが好き……というキュンキュンした心情が延々と描かれていきます。

 大神くんとキスまではいくんですが、何故だか涙が流れてしまう。嬉し涙だとミスリード(視聴者に)させつつ、最終回で実は本当は千歌音ちゃんが好きだったのにキスしてしまったことに対する後悔の涙だったと明らかになるとか、もう、キュンキュン。

 千歌音ちゃんの方も大変で、愛する姫子が大神くんとくっつきそうになってしまう。だけど自分は女だし……という葛藤にさいなまれて、相当苦しかったのか、途中でヤンデレ化します

 キスっちゅーか、「ヤンデレ化した千歌音ちゃんが姫子をレイプする」という衝撃的な場面なんぞもはさみつつ、ヤンデレ中の千歌音ちゃんの異様な姫子に対する愛情表現が一本外れていて凄すぎ。ラスト2の刀で斬り結びながら姫子を愛してるっつーシーン辺りが凄かった。最終回で、一応、ヤンデレ化したのは、自分を討たせることで姫子を救うためだった(どちらかが死なないといけない巫女の運命という設定)って明らかになるけれど、千歌音ちゃん、絶対素が入ってたよ(;´Д`)

 最終回は姫子の大いなる愛で千歌音ちゃんも救われるっていう、一応大団円的なラストなんですが、ここで視点が千歌音ちゃんに切り替わるのが上手かった。姫子を好きだけど、自分は女だし、姫子は大神くんとくっついた方が……みたいな千歌音ちゃんの13話分の葛藤を、無効化する、

 「愛してるよ、千歌音ちゃん」(来栖川姫子)

 という姫子からのアンサー。

 で、でも、姫子の好きと私の好きは違うのよ……と、そうとう心に負担かかってたっぽい千歌音ちゃんに対して、さらに、

 千歌音ちゃんとなら、したいよ!」(来栖川姫子)

 という姫子の爆弾アンサーまで披露されて、大マジで百合恋愛相思相愛エンドで物語は幕を閉じます。す、すげー(;´Д`)。

 普通に最終回は感動しながら見ていました。どちらかが死ななければならない巫女の運命とか、というか女同士だし、とか、ものすごい障害があったんですが、結局全部無効化して、愛が勝ったというエンディングです。千歌音ちゃんが報われて良かった・゚・(ノД`)・゚・

 どちらかが死なないと……の方の設定も、ファイナルシーンで輪廻後の姫子が、千歌音ちゃんを見つけるという救いが描かれているので、本当神百合作品としか。

 13話分を、姫子と千歌音ちゃんの愛の物語にフォーカスしきった、素敵な作品でした。これは、コミックス版も買ってみよう。

神無月の巫女 1〈通常版〉
神無月の巫女 1〈通常版〉

神無月の巫女 (1) (角川コミックス・エース)
神無月の巫女 (1) (角川コミックス・エース)

神無月の巫女 (2) (カドカワコミックスAエース)
神無月の巫女 (2) (カドカワコミックスAエース)

漫画版『神無月の巫女』を読んだ時の感想へ