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機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1  「神よ、感謝します。アレルヤ」(マリー・パーファシー)

 『機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)セカンドシーズン』の視聴ネタバレ感想、第07話「再会と離別と」の感想です。
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 すごい。作中で「良い」と描かれてきた要素が、ギュウギュウに詰まっていた回。

 死の実感:マリー/ソーマはハレルヤを殺し、アレルヤ/ハレルヤは幼少時の仲間や超人機関を殺したというのを、実感を伴って罪を背負っている→実感知らずの殺人機械のオートマトンやアロウズへのカウンター

 真・偽ではない、どっちもホンモノ:マリーもソーマもどっちもホンモノ→ライルとニール、ティエリアとリジェネ、どっちがホンモノ?みたいな作中の問いへの先行解答

 陣営とかを越えて、大事だと共有できる価値は「生命って大事だ」、ということ:1年前の放映当初からこの回が回帰点だろうと言ってきたファーストシーズン第5話「限界離脱領域」へのまさかの回帰描写。荒熊さんがアレルヤにソーマを託す気になったのは、アレルヤがあの時人命を救うために奮迅した青年であることが大きいし、また、ソーマの生命を簡単に見捨てたアロウズと対比されるように、ファーストシーズン第5話と同じく、ソーマとアレルヤという生命のために陣営を越えて一生懸命になる荒熊さんとソレスタルビーイングというのが今話でもリフレインで描かれている。→最後は再び沙慈とルイスの生命を救うためにみんなが結託するというフラグ?(「乙女だ」発言で、ソーマ=ルイスの平行描写がある)

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 ここで生命って大事というのを表現するために、今回の救済対象であるマリー/ソーマとアレルヤに生命に関する対話をさせていたり、真・偽のテーマの先行解答を描くために、両方本当だったマリー/ソーマを探索に向かった二人が、タイムリーに真偽問題にさらされているライルロックオンとティエリアだったりと、細かい所も見事でした。死の実感は大切ではあるけれど、できるなら経験させたくないと、ソーマの配置に気を使っていた荒熊さんの配慮に、マリーの方が気付いていたというのが泣ける(あと、ここでも、荒熊さんが死の実感からソーマを遠ざけていたように、息子のアンドレイがルイスが沙慈を殺して最悪の死の実感を得てしまう所だったのを遠ざけたという平行描写がある)。

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→前回:セカンドシーズン第06話「傷痕」の感想へ
→次回:セカンドシーズン第08話「無垢なる歪み」の感想へ
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