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今日発売のジャンプのネウロ、第184話 結【むすびつき】のネタバレ感想っス。
最終戦を目前に、失意の弥子の前に最後のメンター役としてアヤ・エイジア登場。
もうね、『るろうに』の二百二十四幕「真実」の回とか、そういうノリのクライマックスだよね。
アヤが、孤独じゃないと歌えないからって殺人を犯したキャラっていうのがまた深い所で、あの時点でのアヤは「一人」による「歌」の定向進化って感じで、どっちかというとシックス的なポジションのキャラだった訳ですよ。だけど、それを変えてしまったのが、他ならない弥子。
弥子の属性は「一人」ではなく「みんな」。シックスサイドの進化と違うのは、なんかこう、みんなで、ジャンプ的に言うなら「仲間パワー」を使いながら進化していく所な訳で、作中で弥子に与えられている属性は、そういった「みんな」の媒介になること、結びつけること。
だから、平行描写でバトルしている人間警察陣VS葛西が描かれているんですが、このバトルの人間勢は、全部弥子を媒介に形成された仲間なんだよね。
そこでサブタイトルが「結【むすびつき】」。神だよね(おそらくアヤ編解答編「第15話 一【ひとりきり】」と対にしたサブタイトル)。
弥子が結びつけた人間警察陣営の決起と、かつて結【むすびつき】を断って一【ひとりきり】になることで進化しようとしたけど、弥子によって変わったアヤ、そして、ネウロとの結【むすびつき】が断たれた失意の一【ひとりきり】の中にいる弥子(叶絵でももう弥子の内面に介入できない)というシチェーション。
それこそ、『るろうに』の「真実」の回じゃないけど、たぶん最後に自分を救うのは、結局はずっと自分が言ってきたこと、自分の属性、自分の真実というお話。
あの時、アヤに孤独では寂しい、要するに結【むすびつき】を断ち切った果ての一【ひとりきり】の進化なんてということを言った弥子の言葉が、今、ネウロとの結【むすびつき】を断ち切ってしまった弥子のもとに、一【ひとりきり】の弥子のもとに(「全部…失くしちゃった気がする」の台詞など)、他ならぬアヤを媒介にして返ってくると。おそらくそういうシチェーションを作ろうとしているんじゃないかと。
だったら熱いわー。
魔人探偵脳噛ネウロ 18 (18) (ジャンプコミックス)
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