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機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 [DVD]  「あなたは自分が思っているほど、特別な存在じゃないということよ」(王留美)

 『機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)セカンドシーズン』の視聴ネタバレ感想、第11話「ダブルオーの声」の感想です。
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 オーライザーダブルオーガンダム出陣と共に、色々キャラクターの内面とかも昇華されるのかとも思ったんですが、まだ話数的に半分も行ってないこともあってか、刹那は以前戦闘中にマリナ様を回想しながら迷いを見せた「本当に戦うしかないのか?」という部分の解答をまだ見つけていないし、オーライザーに乗った沙慈にしても、どちらかというと自分で獲得した選択というよりは状況に流されてといった感じで、視覚的なバトル面の迫力と対照的に、キャラクターの内面の問題はまだほとんど決着がついてないままのオーライザー出陣だった感じ。

 一方で、地球連邦の設立、仮面の男の登場、などといった、従来のガンダムの物語初動にあった要素を、ファーストシーズンではタメて、セカンドシーズンで表現しているフシがダブルオーにはあると思うんですが、今回の沙慈の、やれるのは自分だけという状況に流されて機体に乗ってしまう一般人って要素は、まさに従来のガンダム第1話をセカンドシーズンで持ってきたって印象を受けました。

 後は、ニュータイプ関係の主題ですか。これも、如何にもなガンダム要素にも関わらずファーストシーズンではさしせまって取り上げられなかったものを、セカンドシーズンの今回、オーライザーダブルオーがトランザム状態になると、従来のガンダムシリーズのニュータイプ的な現象が生じて、ヒトとヒトとがテレパシー的に解り合えてしまうというのが描かれていたと思います。Cパートの通じ合う沙慈とルイスとか、従来シリーズのオマージュとも捉えられるほどの、ニュータイプ的空間で伝わり合う敵味方陣営の主人公−ヒロイン同士っていう絵になっていましたし。ニュータイプネタは後続シリーズでは否定的に描く作品もあるので、この辺りのテーマはダブルオーではどう料理していくのかも楽しみ。

▼リューミントーク

 「そんな次元の考え方では真の変革は訪れはしないわ」(王留美)

 と、新生ソレスタルビーイングか、イノベイターか、どっちかとか言ってるうちはまだまだと、留美はもうその対立の外側にいるかのような宣言。やっぱり、こいつが究極の俯瞰キャラというか、メタキャラな気がしてしまう。

 さらに続けて、

 「あなたは自分が思っているほど、特別な存在じゃないということよ」(王留美)

 と続く訳ですが、これも表面的に、ネーナ的な脳量子波を使える存在は他にもいるのよレベルの台詞と捉えるか、それとももっとコアに、人間性、人は一人一人がこの世界にたった一人しかいないかけがえのない存在という部分を否定している発言なのか、とか考えると深い。涼宮ハルヒが幼少時代に野球場で気づいた絶望にリューミンも気付いていて、人間を人間性を持った大切な個として見れずに記号にしか見られないとかだと、悪役として熱い。セカンドシーズンの「人間性−無機的非人間性」の対照にもろにマッチする悪役。無機的非人間兵器の最右翼のメメントモリに出資していて、今回に至っては掃討された地上を見て笑みを浮かべたかのような描写もあったしなー。なんか留美から目を離せないっス。

●メモ
・荒熊さん生きてて良かった( ^・ェ・^)/

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