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空の境界 に参加中!
 年も明けて3日になりますので、去年の話題を早めに書いちゃいます。
 毎年やってるその1年に触れた作品の主観的ベスト。今年も時間がなくなっちゃって年明けになっちゃったんで、簡易版でお贈りします。
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▼音楽部門

5位:「RAINBOW GIRL」
4位:KOTOKO「agony」
3位:ORANGE RANGE「O2」
2位:May'n/中島愛「ライオン」
1位:Kalafina「sprinter」

 5位はニコニコ動画で探してみて。二次元愛を歌った切ないいい曲。初音ミクVerも好き。4位は『神無月の巫女』の影響で初KOTOKOハマりした一曲。僕の脳内では夢守教会第三話ラストで、千歌音&姫子が竜志&巫和に変換されてこの曲が流れる(ちょうどその頃書いてた)。3位は、R2第一話のOP開始時の感動の勝利(「今行くよ、僕は流れ星」の所が最高にカッコいい)。2位は、高校時代からハマってた菅野よう子楽曲の僕的一つの到達点。凄すぎ。1位は、これまた色々これまで聴いてきた梶浦由記さんが、他ならぬ『空の境界』のために曲を作り、これぞ『空の境界』という音楽世界を完成させたという、やっぱり1位はこれかなという。章ごとにアレンジを加えながら繋がる主旋律が、全て途切れた断片、だけど変わらないものもある、という『空の境界』を表現しきってます。

▼漫画部門

5位:古味直志「ダブルアーツ」
4位:畑健二郎「ハヤテのごとく!」
3位:松井優征「魔神探偵脳噛ネウロ」
2位:尾田栄一郎「ONE PIECE」
1位:CLAMP「ツバサ」

 5位は久々に全話感想書いた新連載。透明のトロイ(コミュニケーション不全)と彩りのフレア(コミュニケーション)という比喩表現が最高に良かった。4位は久々に全巻大人買いして萌えてゴロゴロしながら読んだ作品。マリアさん、結婚して下さい。3位は最終決戦前に主人公の弥子がどん底に落ちる、メンター役のアヤ・エイジア登場、復活までの流れに、『るろうに剣心』人誅編に通じる少年漫画スピリットを見ました。最後はストレートに全員集合大決戦みたいなノリを期待してたりです。2位も相変わらず面白かった。なんだかんだでジャンプ買ったら1〜3番目に読みます。作中の時代の転換点が現実世界とシンクロ。生き残るのは信念があるヤツというのがグサっと刺さります。1位は、『カードキャプターさくら』と繋がった瞬間に泣きました。全て、最終章に向けて、全編で次元を超える親の愛を描いていたという感動。CCさくら直撃世代はもう親になってる人も多いと思うんですが、だからこそ、こういう時代に、さくらちゃんの無敵の呪文をもう一度思い出してくれというメッセージが刺さります。CCさくらからツバサまでの時代の変遷の中、シミュラークルが氾濫して全ては複製化されある意味創作も人間も価値を失った。だけど、さくらちゃんの無敵の呪文だけはそんなものには負けない。時代、次元を超える、だから「無敵」。最高の結末を信じています。

▼映像部門

5位:「Yes!プリキュア5GoGo!」
4位:「マクロスフロンティア」
3位:「機動戦士ガンダムOO」
2位:「コードギアス反逆のルルーシュR2」
1位:「劇場版空の境界」

 5位は最高のボーナストラックをもう1年届けてくれたという感じ。「夢」と「仲間」、ありふれたお題目を、たぶんスタッフも信じてる、サンタクロースになった大人達の作品。4位はとにかく視覚&音楽エンターテイメントとして面白かった。絶対に見てた人は何枚かCD買っちゃったはずだよ(笑)。歌にのせてカッコいいバトルアクションというのが、「映像」という媒体の持ち味を引き出しきってました。3位は群像劇の到達点という感じ。誰にも感情移入できないのに、交錯する視点、交わらない思想信条が、ちゃんと物語になっているという。だからこそ、バラバラのアングルからカメラを回していた物語が、最後に一つの方向を見るように定まるというラストにするんじゃないかと今から期待です。2位はもう、1位がなければぶっちぎりの1位で、毎週毎週夢中になって見てました。僕は日曜日の5時〜5時半だけは譲れないから!と介護を父親にお願いする家族ルールまで作って見てました(笑)。取り戻すための戦い、シャーリーの死による「転」(取り戻せない)、失って失って、最後に辿り着いたゼロレクイエムという解答のための最終決戦、ルルーシュ&スザクのフレイヤ突破から、ダモクレス内を体を使って一生懸命走るルルーシュの所が好き。ルルーシュはピカレスクヒーローなはずなんだけど、最後は、ただのヒーローだった。愛に深い、ヒーローだった。1位は、言葉にならない。高い交通費を払っても、全七章を東京まで見に行きたいと本心から思っただけでも、そして実際に行っちゃっただけでも人生に一度規模の作品。ワンシーンワンシーンに息を飲みます。一つの到達点となる第五章。荒耶の螺旋を断つ巴くんの日本刀(直線)がエレベータの直線運動で式の元に届けられるシーンで、これは一生ものの作品だと確信しました。娯楽の超消費時代によく言及していた奈須さんですが、結局、そういう超消費時代に負けなかったのは、10年前に奈須さんの頭の中にあったアナログだけど圧倒的な四次元世界と、それを具現化してみせるというスタッフ陣の意志だったんじゃないかと。まさに一瞬で超える永遠を体現した作品。

▼活字部門

5位:支倉凍砂「狼と香辛料」
4位:泉信行「漫画をめくる冒険」
3位:奈須きのこ「空の境界 未来福音」
2位:今野緒雪「マリア様がみてる ハローグッバイ」
1位:虚淵玄「Fate/Zero」

 5位は経済ライトノベルとして、一商売人の視点から非常に楽しかった。経済だけで完結せず、文化、時代時代のイデオロギーなんかもどうしても絡んできちゃうリアルがさらに深い小説にしています。4位は、評論ですが、送り手受け手を問わず漫画に関わる人に是非手にとって欲しい一冊。難解な認知科学的なバックボーンが必要になる「視点」という題材を、分かりやすい語り口で伝えてくれつつ、ダイナミックな章構成が、評論なのにこの本自体に物語性を感じさせてくれます。最終章はビビるよ。3位は、劇場版に伴い、10年の時を超えて復活。劇場版第六章のパンフ内で、やはり最後の10年の年月に言及してるくだりはメタなセルフ言及の意味もあることが明かされてますが、一度終わった物語が、甦る、しかも面白いというのは劇的なことだと思います。2位は、ついに、僕の心の拠り所だった少女小説が完結。これから何を楽しみに生きていけばいいんだ……と途方に暮れながら、準最終巻で事実上の決着(片手をリボンで結び、もう片手で相手を抱きしめる)、最終巻はカーテンコール的な全員集合と美しすぎる結末で、ああ、でも緒雪先生本当にありがとう、としか言えない気持ち。本当に多くをくれた小説だった。ずっとずっと、大事にします。1位は、灼熱。衛宮切嗣の理想を追う姿の圧倒的な美しさと歪さ、言峰綺麗の自身の本質をめぐる思索のスリリングさ、全てが交わる最終決戦。最高のバッドエンド。初虚淵玄でしたが、圧倒されました。これぞ、物語!

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 と、以上ですが、どーでもいいおまけも……。

▼萌えキャラ部門

5位:Fate/Zero「イスカンダル」
4位:ハヤテのごとく!「マリアさん」
3位:リトルバスターズ!「神北小毬」
2位:魔法少女リリカルなのはStrikers「八神はやて」
1位:空の境界「黒桐鮮花」

 5位は「はいてない」にやられました。4位はメイド属性に目覚めかけてしまった転換期のキャラ。3位は、しあわせスパイラルという思想に普通に共感。英語と創作が趣味なのもなんか共感。2位は、リーダーにしてプレイヤーという目指したい人という感じ。1位は、禁忌、優等生、知性、アクティブ、あくまで少女……という『雑居時代』の数子から続く「何か」の具現でした。結婚して下さい。

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 そんな感じで、今年もよろしくです!