機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン／感想／第22話「未来のために」

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　「武士道とは」（グラハム・エーカー）

　『機動戦士ガンダムOO（ダブルオー）セカンドシーズン』の視聴ネタバレ感想、第22話「未来のために」の感想です。

　◇

　刹那とグラハムの「対話」イベントが成立。マリナ様との時ばりに腹を割った本格的な対話。沙慈がルイスとの対話でルイスを取り戻そうとしているのはストレートに色恋沙汰なのに対して、マリナ様とはそんな関係じゃないと言い切り、フェルトからのキューにもクールに対応。それでいてグラハムにはこんだけ時間割いて対話しているという刹那はどんだけストイックなのかと。

　対話イベントを受けて、マスラオが瓦解してフラッグが露出。ファーストシーズンでナドレが露出した時（→ヴェーダに守られてない弱いティエリアの露出）、セカンドシーズンでセラフィムガンダムが露出した時（→イノベイターとしてではなく、人間としてのティエリアの宣言）と同じ演出と思われ、「他者から付与された役割が瓦解して、本当の自分が出た」という場面なんだろうと。戦いの鬼になってしまう前の、フラッグファイターだったグラハム。

　戦友の死を実感として噛み締めていた頃のグラハムなので、これは最後に生命賛歌の一員として協力してくれるんじゃないかと。

　上異種イノベイターリボンズの未来VS純粋種イノベイター刹那の未来。

　という構図で最終決戦へ。

　リボンズの未来は上異種による完全コントロール社会（対話の対極）だと思うんですが、たぶん刹那の未来は、刹那の未来としつつも、解答はマリナ様が握ってるんですよね。歌イベント諸々で描かれていた、一般人一人一人が「対話」の末に願う平和な未来の集積。

　ニュータイプ、あるいはニュータイプ的存在の孤独というのもガンダムシリーズのお約束ですが、一人で純粋種イノベイターになりつつも、人類総イノベイター化は棄却するであろう刹那は、わりと孤独。

　最後は刹那にも救済措置が欲しいな。今回のフェルトのシーンは、刹那単体でどうこうというよりも、他者から与えられた役割で始まったCBの刹那という存在にも、ホンモノの絆が出来ていた。CBでの戦いも無意味ではなかったという場面だと思うので（「花」に繋がる戦いだった。ここでCB刹那を肯定するのは、親もCB、幼少時からCBという、最CBキャラのフェルトしかいない）、それとは別に、刹那の「個」（ソラン〜CB刹那〜純粋種刹那ひっくるめて）の救済も欲しい。まあ、担うとしたらマリナ様しかいないんだけど。ガンダムシリーズのお約束の、ヒロインに見送られての最終出撃は、やっぱりマリナ様ってことでいいんですよね！？

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