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世界の記憶が破片に映し出される演出が、同じく「理(ことわり)」の崩壊が一つのポイントになっていたセレス国編の時と同じで、クライマックス感が漂っています。理の崩壊が招いた悲劇の典型例がセレス国のアシュラ王の事例だったと解釈できるので、ああいった悲劇が起こらないようにと、理の崩壊を食い止めようとするパパ小狼・ママさくらに感情移入がしやすくなります。
また凄まじいのが、前回のオリジナルCCさくらちゃん登場で、破片の中に描かれている一つ一つの世界が、CLAMP旧作の世界でもあることがかなりしっくり来るようになったので、メタ演出として、パパ小狼達の「世界を壊させたりしない」って言うのは、これまでのCLAMP作品を壊させはしない、否定させはしないっていう意味合いになってるのね。
死者が生き返ってもいいとなってしまっては、死は覆らないからこそ生は尊いというのを描いてきた旧作CLAMP作品の世界・意義が無くなってしまう。なので、最早パパ小狼・ママさくらがCLAMPファンの代表(笑)として戦っているかの如くの意味合いになっています。その二人が代表作『カードキャプターさくら』のヒロイン&ヒーローの多次元同位体だっていうのだからどんだけー、しかも昔からのCLAMPファンが感情移入しやすいように親世代になってるというのだから、もう大川さんの脚本どんだけーっていう感じですよね。
大好きな作品の世界に自分も参加したいというのは、コア読者の長年の願いだと思うのですが、擬似的に作品への読者参加装置を作り上げてしまった(前回のリアルの四月一日にオリジナルCCさくらちゃん登場なんかもその一貫)ツバサ&XXXHOLiCの試みは凄いと思うなー。
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