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 久々ですが、『めだかボックス』がはじまった今週の週刊少年ジャンプ、第24号の感想です。
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●めだかボックス

 何故か読切版を読んでなかったんですが、読切版も読んでおけば良かったと思ったくらい面白かったです。

 すごいシンプルにエンターテイメントに徹してくれてるのが心地よいという面白さ。あくまで娯楽、エンターテイメントだという作者側の気遣いまで感じてしまうくらい加工的にエンタメしてくれてる作品という感じ。

 めだかさんが完璧過ぎですね。完璧だけど、実は孤独、とか。完璧だけど、その分弱者の気持ちが分からない欠点がある……とかじゃなくて、完璧でかつ弱者の気持ちも汲もうとする。完璧ゆえの自身の孤独救済措置、さらには意見する者が不在になるリスクを避けるために、意図的に近くに善吉くんを配置しているあたり、かなりホンモノの完璧。

 まあ、舞台を「箱庭学園」とかネーミングしてるあたり、フィクションとしての完璧さ、理想っぷりをある意味皮肉に見ながら書いてる側面も作者にはあるのかもですが。その辺りも含めて「加工的にエンタメ」ってのが最初の感想でした。

 『ネギま!』の赤松先生が、現実は最近つらいことがいっぱいだから、漫画の中でくらい幸せになってもらいたい(ゆえのハーレム女子配置)みたいな趣旨のことを昔のインタビューで言っていたのをちょっと思い出しました。この作品も、漫画の中でくらい、こんな完璧なヒロインがいてもいいじゃない的な作者の達観があるのかもしれない。

●ONE PIECE

 かつての敵が仲間に……というジャンプ展開ながら、「監獄からの脱出のため」というシチェーション作りが面白い。悪いヤツが正義に目覚めて味方になってくれた、ではなく、実はみんなみんな悪だった、的な構図。基本、ルフィ側が反体制勢力だからね。

 天竜人のクズっぷりを体制側の象徴として前もって描いていてくれたので、まだまだ反体制側に感情移入できます。

 一種の「革命」を描いている長編シリーズに突入しているのだと思うのですが、あとは、フランス革命におけるアントワネットみたいな、権力側のヒロインとかが出てきたら面白そう。

 フランス革命に例えると、ベルバラだとして、イワンコフが(男女ジェンダー境界ネタで)オスカルになってしまうということに気がついた罠。

●BLEACH

 王様が十刃にはそれぞれ司る死の形があると解説。

 これは解説してくれないとさすがに気付かなかったな。ウルキオラが「虚無」だと知っていれば、あのラストは織姫の差し出された手に「心」を見つけて、消滅間際に虚無から離脱したのだという感じで、もっと感動できたかもしれない。

 ラストは王様が何かデカいのを出して、砕蜂さん劣勢に。デカさで来るなら、コッチも狛村さんで行くのはどうだろうか。それか、「老い」がどうこう言っているので、総隊長と、ジジイ対決とか。

 ジジイ対決見たいな!ジャンプに誰がそんなの求めてるんだ的で熱い。

●黒子のバスケ

 普通に面白いんで毎週早めに読んでるのは前提として、この作品は個人的に勝手にメタゲーム的な楽しみ方もしていて、それは、いつくらいまでバスケにリアリティーを保てるか(笑)。まあ、いつ『テニスの王子様』化するんじゃないかという、ハラハラと見守るゲームみたいな感じです。

 今まではギリギリリアルとはったりのバランスが取れてる感じだったんでしたが、今回古武術が出てきて、かなりハラハラしました(笑)。古武術はヤバイ。いつ武術的な方面をバスケに取り入れはじめるか分からない。

 こういう楽しみ方は作者の方は嫌だろうな……。

(僕としては僕主観で面白さを感じられれば、リアリティがどうとかはどうでも良かったりしますが、ゲーム感覚で)

●リボーン

 最後の見開きの絵がいちいち面白いです。

 前回はマフィア正装でビシっと決めて、わりと王道な方向でカッコいい見開き絵でキメだったのに、今回は聖衣(クロス)を纏った動物みたいなのがバシバシ出てきて、いきなり面白見開きになっている。

 キャノン砲背負ったカンガルーはヤバイだろ。お兄さん、ボクシングへのこだわりとかは捨てたのだろうか。キャノンて。最近のキックしないで銃を撃ちまくる仮面ライダーよりも面白いよ。

 真面目には、ツナへの圧倒的な仲間からの信頼、ツナの方も圧倒的に仲間を信頼しているという図は良かった。BL属性無いのですが、ヒバツナというのはなんか分かる。雲雀さん、なんだかんだ言って結局来てくれるからなー。

 あとは髑髏が「ボス」と言うたびに相変わらずときめいてしまう。

●サイレン

 コミックスの大人買いを検討している、今一番ハマっているジャンプ漫画。

 この前の空港での未来書き換え〜エルモアウッズ大人版登場までの流れがめちゃめちゃ面白かった。

 今話と関係ないんですが、朧がラスボスじゃないかと思っているのですが。

 もともとタナトス的な方向が本質なのが垣間見える描写が何度もあったし、そもそも、アゲハ達が守ろうとしている日常世界を退屈と感じていて、サイレン世界に惹かれるキャラとしてはじまったキャラクター。日常世界に否定的な意味で、どちらかというと、天戯弥勒側のキャラクターな感じ。

●スケットダンス

 ボッスン過去編で、ずっと名前が「ユウスケ」とカタカナ表記されていたので、本物の両親が託した「人を助ける」という名前の意味が作中で明かされる所がクライマックスだとは予想していたのですが、椿と双子で、右左シンボルで、ダブルで名前の由来が明かされるという展開は予想の何段階か上を行かれて気持ちよかった。

 ちなみに、この孤独だった両親だからこそ、隣人を助けたいと願った、その想いがボッスンに受け継がれた……という部分が、続・スイッチ過去編にたぶん繋がってくるんだよね。

 孤独の中にいる人を見捨てるな、関われ、手を差し伸べろというメッセージなので、この前のスイッチ過去編で扉が閉じた所で終わっているスイッチに、ボッスンは関わってくる、手を差し伸べにくる、助けにくるという風に展開していくのかな、と。

●ぬらりひょんの孫

 前回ジャンプの感想書いた時がちょうどゆら登場時だったのですが、その時に既にリクオとゆらで、人間と妖怪の境界ボーダーネタになっていくんだろうな、と書いてました。今回は、そのお話が本格的にはじまったという感じ。

 リクオの混血設定からして、王道ですが、人間と妖怪の境界無効化ネタの方に入っていくんだろうなー、と。

 先駆け描写として、ゆらとつららの絡みがほのぼの描写で描かれてるのは良かった。

●アイシールド21

 ヒル魔、阿含のドラゴンフライに、蛾王、大和のダブル突撃、高見さんと桜庭の高層プレイと、結局は仲間パワーで、才能的に優れるアメリカ側のペンタゴンをそれぞれ撃破。

 もう作品の中期くらいで解答は描かれていたけど、やっぱり才能の壁を突破する一つの方法は、仲間パワーか。まあそうですよね。

 あとはパンサーをまだ破っていないんですが、ここも仲間パワーで破る感じになるのかな。仲間集めから始まった物語が仲間パワー爆発で締めというのは綺麗なので、期待したい所。

●To LOVE る−とらぶる−

 籾岡さんはからかっていたというのもあるけど、女の子にしか興味ないからというのもあるんじゃなかろーか、と言ってみるテスト。

PSYREN-サイレン 1 (1) (ジャンプコミックス)
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To LOVEる-とらぶる-15巻DVD付予約限定版
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