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ツバサ 27―RESERVoir CHRoNiCLE (27) (少年マガジンコミックス)  今週の「ツバサ」。マガジン雑誌本編のタイムリーネタバレ感想、Chapitre.221「残された摂理」の感想です。
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 サブタイトルになっている「残された摂理」、飛王が壊した「理」の中で残っている最後の摂理は、未来も過去も、「決めるのは現在の選択」というもの。第2話の侑子さんの店での写身小狼の選択からはじまった物語としてはカッコイイクライマックス。

 現在の選択が未来を決めるというのはわりと普通の考えとして理解しやすいけど、現在の選択が過去をも決めるっていうのは深くてカッコいいな。過去の意味合いを決めるのは、結局は現在の自分の選択。東京編以前の写身小狼と写身サクラの旅は、飛王に仕組まれた虚構の時間だったのだけど、その二人の「過去」を、現在の選択でどう意味づけるか。ネガティブな過去にするのも、ポジティブな過去にするのも、現在の選択で決まるという話。

 写身サクラが下した決断は、虚構の時間だったとしても、あの時間(過去)には意味があった、というもの。虚構の時間で形成された感情だったとしても、写身小狼を愛してる、というもの。

 ラストの見開きの写身サクラの告白と、それを受け入れる写身小狼の絵は感無量。未遂に終わった、Chapitre.179「二つの写身」での告白が成就したという絵的な演出だけではなくて、『カードキャプターさくら』最終回のCCさくらちゃんの告白も意識させられるような絵的な演出になっております。

 さらには今週のヤンマガ掲載分の「XXXHOLiC」ともこのシーンは演出上、作品の意味合い上重要なシンクロした描き方をしてるので、是非そっちも押さえておいて頂けたらと。マガジン「ツバサ」の今話Chapitre.221と、ヤンマガ「XXXHOLiC」第182回の関係性、シンクロ演出については今週のヤンマガXXXHOLiC感想の方で書いているので、是非そちらの記事もお読み頂けたらと↓

ヤンマガ掲載分「XXXHOLiC」連載第182回の感想へ

→26巻付属のOAD「春雷記<前>」見ました。感想はこちら。(<後>の感想はもうちょっとお待ちをば)

→発売した27巻掲載分の感想をまとめて読みたい方はこちら

→XXXHOLiC15巻

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