原作まで含めてネタバレで語ってますので注意です。
という訳で、2007年7月7日の朝日新聞の一面ティザー広告↓(まだ取ってた)

から約二年、ついにアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』が二期に突入です。しかも一発目が、原作のキラー短編、『笹の葉ラプソディ』ですよ。
事前告知無しでのいきなりの放送というゲリラ突入もさることながら、要所要所でのメタ演出が光ります。
第7話までの再放送までは、

という感じでOP後の「提供」の所の背景が、教室の左後ろの席(劇中のハルヒの席)で退屈そうに座っている女子高生の絵だったのが……
今回の二期開始から、

と、劇中でハルヒ達の学校へと続く坂道と思われる絵にチェンジ。何かが始まった感がヒシヒシと感じられます。
この坂道は新DVD発売のCMでもっと顕著で、この坂道を女子高生が駆け上っていくCMが開始。

再放送の退屈から、再びハルヒの新しい物語が始まった!っていう暗喩なんだろうなー。
そしてうちのブログ的に、ハルヒの舞台はアンダンテの瑞希さんの母校の近く、今話の中学時代ハルヒの中学はモロに瑞希さんの母校というのが大きいのですが、上記の「坂道」は、もしや瑞希さんが高校生だった頃、坂しんどい、坂しんどいとブログで書いていた「坂道」なんでしょうか。その辺りどうなの、瑞希さん!(久しぶりに無茶ぶり)
本編感想は……
絵が相変わらず美しいのと、それ以前に再び動いて喋っているハルヒの新作映像が見られたというだけでなんかジワジワと来るものがありましたね。そして「笹の葉ラプソディ」なので、初っぱなから大人朝比奈さんに、中学生ハルヒと、飛ばしまくってます。
そして、上の2007年の朝日新聞の二期開始のティザーコピーにして、劇中の最重要台詞。「私は、ここにいる」が炸裂で締め。
まだまだ原作でも謎な部分もあると思うんですが、たぶん、「憂鬱」の野球場で自分がどんなにちっぽけな存在か気付いてしまった後の時間軸が、この中学生ハルヒの七夕エピソードなんじゃないかな。自己の重要感が著しく欠落していたために、宇宙に向かって「私は、ここにいる」を放った、みたいな。このエピソードでハルヒを手伝ったのが実はキョンで、それがハルヒの北高行きを決定するのですが、ここで自己の重要感が欠落している中学生ハルヒを手伝ったのが、「憂鬱」ラストでハルヒに重要感を装填するキョンだっていうのが循環ネタとしてカッコ良いところだと思うのですが。
関東地方では昨日「エンドレスエイト」も放映されたということで、いよいよ二期開始ですね。2006年に夢中になったあの感覚を再び味合わせて欲しいと思います。

Super Driver
TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」新ED主題歌「止マレ!」
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