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 マガジンにて最近連載がはじまった「波打際のむろみさん」。一部の人に大ヒット……とか思っていたら、今週のマガジンでは表紙に、「大人気につき2本立てになっとーとよ☆」とのカットとコピーが。一部にとどまらない、マスへの人魚侵攻が始まっています。
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 この漫画、死ぬほど面白いんですが、感想を書こうにも、「むろみさんは器が小さいなー」とか、「むろみさんはしょせん魚類だよなー」とかしか感想が出てきません。

 今回も、むろみさんは器が小さい。

 生物の進化前〜進化後を把握してるくらい長生きしていて、「おもいでエマノン」とか、そういう境地の悟りにでも達していても良さそうなものを、ガチで進化した海洋哺乳類(イルカ)に嫉妬ですよ。水族館で飼われているイルカよりも、人魚のむろみさんの方が自由があって素敵だね的な定番の要素が微塵も無いのが凄い。むろみさん、こんなに長生きして、自由で、地球規模で活動してるのに、水族館のイルカにマジ嫉妬。しかも理由が、イルカの進化前の謎生物が、むかしむろみさんをフって別な女に走ったから。なんか、ああ、生物は幾星霜歴史を重ねても、ちっぽけで矮小な存在であり続けるんだな、と、逆に勇気が沸いてきます。

 しかし、この名島さんという作者、一部で「ただ者ではない」と話題騒然です。いや、こっちは本当に一部かもしれないのですが。「九州人っぽい」「暇があると図鑑を読んでいる」など、断片的な情報が謎の謎の謎を呼びます。今週の巻末コメントも、実に深淵な感じ。短いコメントですが、「神は、死んだ」とか、それクラスの何かが込められている気がする。きっと、図鑑を読みすぎて地球的な何かを察知した名島さんが、むろみさんを通して何かメッセージを我々に発しているのかもしれない。それか、人魚限定でムクムクとした鋭利なクリエイティビティーを発揮する、超限定的新妻エイジみたいな人か。

 とりあえず、

 イルカ>人魚

 という、真実の生物ヒエラルキーを目撃するだけでも、今週は読む価値があるのではなかろーか。当ブログでは、「波打際のむろみさん」と名島先生を応援しています。

海の動物百科〈1〉哺乳類
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