外世界解釈は、最近のフィクション業界における、胸をくすぐる設定ナンバー1かもなー。
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 白蘭さんに、単純な悪役じゃない深みが生まれてしまう感じ。というのも、多世界解釈の世界で、他の世界のことが分かってしまうメタ観察者の立場のキャラは、たいていの場合救済対象になるので。

 ちょうど今ハルヒのエンドレスエイトで、「一人だけ別ループ世界時の自分の記憶がある長門が摩耗していっている」というのを表現してますが、これも、「涼宮ハルヒの陰謀」では「現在長門が未来長門との同期を拒否することで物語が一歩進むんだよね」。

 なので、常時多世界の自分と同期状態という白蘭さんは一回性ゆえに価値が存在しているというvividな自己認識ができないので、結構つらそう。そこを正一くん辺りが救ってあげるというストーリーラインが見えてきた気がするなー。

 しかし、敵サイドは外世界解釈とかSFバリバリなのに、味方サイドはカンガルーとかでそれに挑もうとしてるのがリボーンは熱いよな。

→コラム:多世界解釈化するフィクション〜エヴァとヱヴァ、仮面ライダーディケイド、ツバサ、KEY、ひぐらし