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真・士（いると仮定して）は「偽史」の作者のような気がするなぁ。
なんで「偽史」が生まれたのかがまだ今ひとつ謎なんですが、第1話で真・渡が確か士のせいだって言ってたんだよね。そう考えると、TV本編の偽（仮）・士の全仮面ライダーの能力が使える的な、如何にも平成仮面ライダーマニアの二次創作的な設定、あり方も、そもそも偽（仮）・士が、真・士の創作物となるとある程度「偽史」の誕生と、何故偽（仮）・士が各世界の仮面ライダー達の本質や作品世界のテーマをデフォルトで知っていたのかにも説明がつく感じ。
劇場版「オールライダーVS大ショッカー」の妹さんの設定がちょっとそんな辺りをにおわせているよな。「別な世界が見えてしまう」というのは、孤独な想像力の産物、という設定。TV版31話のディケイドの「偽史」は、真・士の想像力の産物だった、的な。これだと「正史」＝原作、「偽史」＝二次創作の比喩にもほぼダイレクトに当てはまる設定になるし。
そしてそれならば、「偽史」でも原作への愛に満ち満ちていた各2話のシミュラークル世界だったことは確実なので、その原作への愛が、「正史」仮面ライダー勢力と「偽史」勢力との和解の架け橋になる、とかで綺麗にまとまる気がする。
実際現実世界でも、ここ数年で勢いがあるフィクションには、原作と二次創作との関係が良好なものが多いです。「東方project」しかり、「ひぐらしのなく頃に」しかり（僕も二次創作同人誌作ったよ！）、「劇場版空の境界」のパンフレットには、原作の奈須きのこさんの、一番最初に空の境界の同人誌を作ってくれた壁サークルさんです的なコメントと共に二次創作イラストが掲載されていたり、「ネギま！」の赤松健先生も、今度単行本で同人ショップ流通の分にご自身の同人誌付けるんでしたよね（確か）。落としどころはそっちの方向な気がする。まさか、鳴滝さんが「偽史」勢力を皆殺しにして、原作最高！ とかはやらないでしょ（笑）。
また、この完結編が劇場版というのも、たぶん商業的な意図もあるんでしょうが、一方でメタフィクションとして考えてみても、発表媒体はこれしかないという部分もあるんですよね。ちょうど同人小説が原作である「空の境界」は劇場アニメである必然性があった的な方向で、あくまでいまだにマスの媒体であるＴＶ（しかもキー局）は、「ＴＶで放映されているもの＝正史」感が強いので、このテーマを扱うクライマックスにはふさわしくない。マスゆえに無難なことしか言えなくなっているＴＶでは、二次創作云々なテーマで堂々と放映するには、まだ時代が追い付いてない、的な。
そして、劇場版というのが、この「正史」−「偽史」のテーマでは、平成仮面ライダーシリーズに関しては効果的。
エラそうに「正史」を背負って登場してきた真・剣崎くんですが、ちょっと待て、お前も劇場版ではパラレルアフターストーリーとかもろに二次創作みたいなことやってただろ！ とか言われたら、「うぐぅ」ってなると思うんですよ。しかもＴＶ本編では始を救うために孤独に落ちた剣崎くんが、みんなで笑いあっている劇場版のエンディングとか、「想像力で補完した見てみたかったエンディング」という意味で、ディケイド「偽史」でやっていたことと同じじゃないかよ！ とか。
真・たっくんとか、真・真司くんあたりも軒並み「うぐぅ」ですよ。やばい、劇場版でパラレルアフターとか、１万人ファン動員とかで気合い入れすぎて作っちゃってたよ、俺……とうつむくたっくんに、やばい、劇場版でパラレル最終回とか俺もやってた、というか龍騎とかってループがある時点でめっちゃ二次創作よりの作品じゃん……みたいに目をそらす真司くん、みたいな。
ゆえに、このテーマを扱う完結編には劇場版がふさわしいというのは、なんとなく思ったことでした。
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真・士（いると仮定して）は「偽史」の作者のような気がするなぁ。
なんで「偽史」が生まれたのかがまだ今ひとつ謎なんですが、第1話で真・渡が確か士のせいだって言ってたんだよね。そう考えると、TV本編の偽（仮）・士の全仮面ライダーの能力が使える的な、如何にも平成仮面ライダーマニアの二次創作的な設定、あり方も、そもそも偽（仮）・士が、真・士の創作物となるとある程度「偽史」の誕生と、何故偽（仮）・士が各世界の仮面ライダー達の本質や作品世界のテーマをデフォルトで知っていたのかにも説明がつく感じ。
劇場版「オールライダーVS大ショッカー」の妹さんの設定がちょっとそんな辺りをにおわせているよな。「別な世界が見えてしまう」というのは、孤独な想像力の産物、という設定。TV版31話のディケイドの「偽史」は、真・士の想像力の産物だった、的な。これだと「正史」＝原作、「偽史」＝二次創作の比喩にもほぼダイレクトに当てはまる設定になるし。
そしてそれならば、「偽史」でも原作への愛に満ち満ちていた各2話のシミュラークル世界だったことは確実なので、その原作への愛が、「正史」仮面ライダー勢力と「偽史」勢力との和解の架け橋になる、とかで綺麗にまとまる気がする。
実際現実世界でも、ここ数年で勢いがあるフィクションには、原作と二次創作との関係が良好なものが多いです。「東方project」しかり、「ひぐらしのなく頃に」しかり（僕も二次創作同人誌作ったよ！）、「劇場版空の境界」のパンフレットには、原作の奈須きのこさんの、一番最初に空の境界の同人誌を作ってくれた壁サークルさんです的なコメントと共に二次創作イラストが掲載されていたり、「ネギま！」の赤松健先生も、今度単行本で同人ショップ流通の分にご自身の同人誌付けるんでしたよね（確か）。落としどころはそっちの方向な気がする。まさか、鳴滝さんが「偽史」勢力を皆殺しにして、原作最高！ とかはやらないでしょ（笑）。
また、この完結編が劇場版というのも、たぶん商業的な意図もあるんでしょうが、一方でメタフィクションとして考えてみても、発表媒体はこれしかないという部分もあるんですよね。ちょうど同人小説が原作である「空の境界」は劇場アニメである必然性があった的な方向で、あくまでいまだにマスの媒体であるＴＶ（しかもキー局）は、「ＴＶで放映されているもの＝正史」感が強いので、このテーマを扱うクライマックスにはふさわしくない。マスゆえに無難なことしか言えなくなっているＴＶでは、二次創作云々なテーマで堂々と放映するには、まだ時代が追い付いてない、的な。
そして、劇場版というのが、この「正史」−「偽史」のテーマでは、平成仮面ライダーシリーズに関しては効果的。
エラそうに「正史」を背負って登場してきた真・剣崎くんですが、ちょっと待て、お前も劇場版ではパラレルアフターストーリーとかもろに二次創作みたいなことやってただろ！ とか言われたら、「うぐぅ」ってなると思うんですよ。しかもＴＶ本編では始を救うために孤独に落ちた剣崎くんが、みんなで笑いあっている劇場版のエンディングとか、「想像力で補完した見てみたかったエンディング」という意味で、ディケイド「偽史」でやっていたことと同じじゃないかよ！ とか。
真・たっくんとか、真・真司くんあたりも軒並み「うぐぅ」ですよ。やばい、劇場版でパラレルアフターとか、１万人ファン動員とかで気合い入れすぎて作っちゃってたよ、俺……とうつむくたっくんに、やばい、劇場版でパラレル最終回とか俺もやってた、というか龍騎とかってループがある時点でめっちゃ二次創作よりの作品じゃん……みたいに目をそらす真司くん、みたいな。
ゆえに、このテーマを扱う完結編には劇場版がふさわしいというのは、なんとなく思ったことでした。
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