- ブログネタ:
- 今週の週刊少年ジャンプ に参加中!
何故か三島由紀夫を思い出しました。色々と「仮面」っていう概念が関わってきて、高貴な者が「墜ちる」時の香しさみたいなのを三島は描いていたフシがあるのですが(僕の解釈というより、文学批評の世界で言われたりする話)、めだかちゃんの聖者性がブチ壊れた回ながら、それがむしろ心地いいという、やっぱりなんか三島由紀夫な印象を持ってしまった1話。
強靱な自分で課してる道徳律で自分を律していためだかちゃんのその「律」が決壊して自我爆発のままにくり出されるラストのマッハ突きの見開きが爽快。ベルリンの壁崩壊。統制と自由は片側だけあればいいというものではなく、それは一個人の内側でも同じ。あれだ、盛り上がってるONE PIECEと描いてるのは似た感じっスよ。マクロな世界情勢で秩序側と自我爆発側の戦争を描いてるのが今のONE PIECEで、めだかちゃんという個人のミクロな内側でそれをやってみたのが今回のめだかボックスって感じ。
●そういえばこれだけは言いたかった/ピアノ・ファイア
→次回:第22箱「君達はどう思いました?」の感想へ
→「めだかボックス」感想一覧へ