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「同じだ、最初にこの店に来た時と」(黒モコナ)
あまりに好き過ぎて何回も繰り返し見てるのにも関わらず、タイミングが合わずに随分遅れ感想になってしまいました(来月最終巻出るし!)。
前編の感想でも書いたけど、坂本真綾OPに、梶浦由記楽曲、牧野由依サクラといっぱいいっぱい。よくぞツバサをここまで映像化してくれたと感動ものです。梶浦さんは『劇場版空の境界』の音楽も凄かったけど、ツバサの頃からやっぱり凄かった。
メタな視点ですが、梶浦音楽で「ツバサ・クロニクル」と繋がっているので、ホンモノとシミュラークル、違うけど同じ存在という本編の主題がアニメ作品としても表現されている感じ。具体的には、原作第2話の旅立ちと、今回の旅立ちは同じ服装で旅立つというシンクロ演出。小狼は写身から真に変わっているけど、サクラ(さくら)を助けたいという想いは同じ……というのが作品として決定的に意味があるシーンなんですが、梶浦楽曲で連続性を保っているため、「ツバサ・クロニクル」の最初の旅立ちと、このツバサ「春雷記」後編とでも、ちゃんとその演出の醍醐味が味わえる。「ツバサ・クロニクル」良かったよなー。DVD全巻特典の描き下ろしボックスの美麗さも相成って、いつかDVD買おうと思ってるんですが。小狼は羽根を集めるためじゃなく、自分の意志で旅人になる……というエンディングも、地味に原作の結末を予見していたシミュラークル作品だった。
そして、シミュラークルとかどうとか言い出すなら、ツバサ的にODA「TOKYO REVELATIONS」3話「姫君の視た夢」では、写身サクラのピンチにオリジナルCCさくらちゃんが導いてくれるというアレンジがあった訳ですが、原作が完結した今ではようやっとその意味も判明。最終的にこの後写身サクラがオリジナルCCさくらちゃんの星の杖を受け取ることになるので、オリジナルCCサクラちゃんは何らかの形で写身サクラを見てくれていたんだな、と。
あー、これ、ツバサ最終章映像化やらないのかな。今年の四月一日に実現したツバサ本編に決定的な形でオリジナルCCさくらちゃん登場というのを、映像化して欲しい。漫画だけじゃなくて、「カードキャプターさくら」はアニメでも一時代を築いた作品なので、このオリジナル−シミュラークルのメタフィクション的テーマを完結させるには、丹下桜オリジナルさくらちゃんから、牧野由依写身サクラが、星の杖と無敵の呪文を受け取るっていうシーンを実現する必要があると思うのですが! はっ、ま、まさか、ラブプラスで丹下桜さんが復帰したのは、このための天啓的な何かだったのでは!(な、なんだってー!)
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