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 アニメ「とある科学の超電磁砲」、第5話「とある二人の新人研修」のネタバレ感想です。
 バンダイチャンネルでのちょい送れWEB視聴分になっております。
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 「アナログな人間」としての黒子と初春。

 相変わらず「完璧なシステム」側が機能不全を起こしている描写というか伏線というかが淡々と積み重ねられています。幼初春が人質に取られた所でなんか防衛マシーンみたいなのが出てくるんだけど、あれが滑稽な「完璧なシステム」描写の極みで、あれに任せていては人質の初春ごと殺してしまう所だった。それを幼黒子は体を張って止めるという。「完璧なシステム」を志向していたはずの学園都市が機能不全を起こしているのは、第1話冒頭の美琴の毒づきからして、丁寧に描写されているタメなのでした。アナログな人間としての黒子と初春は今回のように衝突したりもするけれど、そーいうアナログな感情面を廃した「完璧なシステム」は機能不全を起こしているので、そういったものを乗り越えていけるのは、今回のラストシーンのような不完全でも補い合っている黒子と初春、とでもいうような現時点での落としどころ。

 また、必死に一般人(レベル0と思われる)に助けを求める幼初春というシーンは、前回第4話の一般人は決して助けようとはしてくれないと諦観する美琴と対になるシーン。

 第4話では窮状にいる美琴の所に少年が割って入った所を、今回は逆に美琴が窮状の幼初春に割って入ったというシーン。

 美琴が黒子のことも初春のことも特定しては覚えていないことから、なんで美琴が超電磁砲で援護したかって言ったら、泣きながら必死に助けを訴える幼初春の極めてアナログで人間的な姿に感じる所があったからなんだよな。能力的に最弱だとしても、アナログな人間の必死な様を汲む能力的に最強の美琴というのはカッコいい。第1話の佐天さんの時と、美琴が超電磁砲を使用したシチェーションは基本的に同じです。

 また、非能力の人間に諦観してる面がある反動として、誰も助けてくれないとしても、私は違う的な気持ちもあったのかもとも想像できる。美琴が超電磁砲を使用するシチェーションに色々と美琴の内面が関わってきて、結果として最強能力はメッタに使わないという制約になってるのがイイ感じです。

とある科学の超電磁砲 第1巻 初回限定版 [Blu-ray]
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→前回:第4話「都市伝説」の感想へ
→次回:第6話「こういうことにはみんな積極的なんですよ」の感想へ
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