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「世間的に意識共有されているランキングの上位を目指すか」VS「そういうの関係なく自分の好きなことをやるか」
「バクマン。」でずっと焦点があたってきたこの主題に関して、中学時代の、
岩瀬さん(ランキング側)−シュージン(どっちを選ぶ?)−見吉(好きなこと側)
の構図が、よりパワーアップしてリフレイン。
具体的には、今度はこの問題の渦中の人として、蒼樹さんと中井さんが追加されています。蒼樹さんはシュージンと同じく真ん中で揺れている人で(自身の本然の蒼樹ワールドと、ランキング受けする大衆作品との間で揺れている)、中井さんは漫画のランキングでは上を目指すけれど、世間的には好きなこと(漫画)やった結果ランキングの下位も下位の人。
もう、岩瀬さんの価値観からしたら、中井さんなんかクズ中のクズだよな(笑)。
そして、岩瀬さんと蒼樹さんが、それぞれifの関係になっている訳なんですが、蒼樹さんの方が、中井さんと関わりがあった分、岩瀬さんほど今は頑なな考えをしていない、という状態。
あとそれを描くのかどうかはともかく、中学時代の岩瀬さんVS見吉をリフレインさせる土壌として、文学小説の岩瀬さんVSケータイ小説の見吉、という構図も仕込まれている気がする。
そんな感じで色々な対立項が拡充されてパワーアップしたランキング問題を描いているんですが、個人的に一番見たいのは、岩瀬さんと中井さんの接触だな。異性として、世間的評価ランキングとして、最強(美人・東大)VS最弱(ブ男・打ち切られた漫画家)は是非みたい。その時蒼樹さんがどう動くのかも。

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