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 アニメ「とある科学の超電磁砲」、第6話「こういうことにはみんな積極的なんですよ」のネタバレ感想です。
 バンダイチャンネルでのちょい送れWEB視聴分になっております。
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 (おそらく)作中最重要キーアイテムにして最後の切り札の、「佐天さんのお守り」が登場。

 これは……凄いな。今から感動の嵐に身構えてしまうようなアイテムだ。この「佐天さんのお守り」と「上条くんの能力」が、おそらくこの『とある科学の超電磁砲』という作品の解答への鍵。

 今回の話は、表面的には美琴がジャッジメントを認めるまでを描いたハートフルな雰囲気のお話ながら、作品トータルには明らかにネガティブ回で、学園都市の病理はジャッジメント+美琴だけではもう救えないという所まで来ているのを描いていた一話でした。女の子のカバン探しというハートウォーミングなストーリーラインながら、そのストーリーラインに佐天さんがまったく蚊帳の外だったのが何ともネガティブだった。そして、結局ジャッジメント+美琴でも、犯人(と思われる)の男はとり逃して犠牲者を出してしまったという。

 「佐天さんのお守り」から「デジタルオーディオで耳を塞いだ犯人」に映像が繋がっていく所が秀逸で、これは、デジタル=システム側=ジャッジメントだけではもうこの都市は救えないというお話だった。本当の意味でこの都市を救うのには、第1話でデジタルのDL版もアナログのパッケージ版CDも買うと言っていた佐天さんの力が必要なのである。

 システム側レベル5の美琴と、システム的に最低レベル0の佐天さんの理想的な共闘が描かれた第1話で、美琴と佐天さんを繋ぐ架け橋としての役割を果たしていた「クレープ」が、第1話では佐天さんが美琴に持ってきたのに対して、今話ではジャッジメントのお姉さんが美琴に持ってくるというように佐天さんのポジションが取って代わられているのがネガティブ描写。特にこのお姉さんは、今話では「ジャッジメントだけではダメ」というのを描くのを担ったキャラだった。ギャグ調になっていたけれど、女の子のカバンを探すのに見当違いなことばかりやって、結局女の子のカバンを見つけるのに重要な役割を果たしたのは美琴という話で、もはやジャッジメントだけでは都市システムの機能不全を救いきれないという追加描写でした。

 本当にこの都市を救うにはジャッジメント(黒子と初春はここに所属)だけではダメで、そこに美琴が加わってもまだ足りなくて(今話)、レベル0である上条くんと佐天さんの力が絶対に必要なのです。それゆえに、脚本の構成としては、主要メンバー4人それぞれの掘り下げ回だった第1話〜第4話を除いては、第5話=ジャッジメントである黒子と初春の絆の結成、第6話=そこに美琴が加わる、という順番になっている。一種の仲間集めストーリーで、この流れで最終的に上条くんと佐天さんまでが本当の意味で仲間にならないと、この都市は救えないという描き方をしているという。

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 しかし、美琴好きながら、黒子はここまで変態だと愛しくなりはじめています。「美琴に見直したと言われる」→「もっと見直して下さいと裸を見せる」という思考回路が末期です。黒子はもう、最後までこんな感じでいいんじゃないかな。変態でギャグ要因のまま、最後は大活躍的な美味しい方向の役柄な感じで。

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→前回:第5話「とある二人の新人研修」の感想へ
→次回:第7話「能力とちから」の感想へ
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