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 アニメ「とある科学の超電磁砲」、第7話「能力とちから」のネタバレ感想です。
 バンダイチャンネルでのちょい送れWEB視聴分になっております。
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 黒子は佐天さんと一緒のショッピングを辞退、初春の「佐天さんは避難を」の台詞など、引き続きレベル0の佐天さんを蚊帳の外に置くというネガティブ展開。というか、漠然と「完璧なシステム」だけをネガティブ描写しているだけじゃなくて、ジャッジメントとして無批判にそれらを信じてしまっている黒子と初春にもネガティブ描写が及んできています。黒子好きにはツライ時期だなー。黒子と初春の、レベルが急激にアップするなんてある訳ない……とシステムに無批判に笑いあっているシーンとか、ネガティブもネガティブ。

 一方で美琴だけはだいぶ佐天さんを分かっている。黒子いわく「お姉様はレベル1でも立ち向かった」という美琴のあり方は、第1話の佐天さんと、今回の上条くんと同質のもので、だからこそ美琴はこの二人がとても気になっている。佐天さんのレベル0ゆえの疎外感の告白に対して、美琴は何も言わないというシーンがいい。美琴自身は努力の人だけど、それを説くでも無し。ただ、美琴は佐天さんが持ってる大切なものに気付いている感じ。

 そういうレベル0のあり方に対して、レベルアッパーというネガティブ解答と、佐天さん・上条くんのあり方というポジティブ解答の二択が現れてきた所で「続く」という所。だいぶ柔和だけどまだレベルがどうこうと言ってる黒子らよりも遙かに達観してる境地というか、レベル0でも本当に立ち向かうという上条くんはカッコ良すぎるな。前回から仕込まれていた、ジャッジメント(黒子と初春)だけではもう学園都市は救えない、そこに美琴が加わっても、女の子のカバンを探すのが精一杯で爆弾魔から人間の命を守れない……というストーリーラインが今回は爆発していた。案の定、美琴がしくじって、美琴まで加わっても人命までは守れなかった所なんだけど、そこに今回は上条くんが加わってくれたことで、初春と女の子の命を守ることができたという。これに、佐天さんまでが加わる最終ヴァージョンがたぶん最終回なんだけど、これ何クール作品なんだろうか。1クール完結で、ラストで最後に佐天さんが加わって第1話と対照構造になって終劇で美しい気がしてるんだけどなー。

 そしてまた、Cパートの、名乗り出ればヒーローよと言う美琴に対して、お前バカなんじゃないの、みんな助かったんならそれだけでいいじゃん的な返答をする上条くんがニクい。これは、レベル5という外部評価に基づいて表面的な憧れの視線を向けてくる一般人達に辟易している美琴としては気になる。外部評価? 何それ、バカなんじゃないの? くらいのスタンスで生きてる上条くんです。美琴としてはめっちゃ意識してしまうのも無理がない。

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→前回:第6話「こういうことにはみんな積極的なんですよ」の感想へ
→次回:第8話〜第12話の感想へ
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