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 約二週遅れで仙台でも放映中の「けいおん!!」の、第3話「ドラマー!」・第4話「修学旅行!」のネタバレ感想です。
 コミックス3巻、及び「まんがタイムきらら」で現在連載中の分の話までネタバレで踏まえて書いてますので注意です。
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●第3話「ドラマー!」

 もちろん普通にあずにゃん可愛いよ、あずにゃん、的にも見てるんですが、ずっと書いているように、現在の「けいおん!!」は原作と連動して「あと1年しか一緒にいられない」「輝いている今もやがて終わるのかもしれない」という主題に終盤向かうようにそこかしこに伏線を敷いているので、そっちのテーマの決着が一番気になりつつ視聴中です。

 今回だったら、一見それぞれに役割があって居場所があるよね、というドラマーという居場所にかけた律の居場所を意識させるクラスでの写真撮影のシーンがあるんですが、あれは明らかに「卒業アルバムに載る写真」という意味合いがあって、やはり「やがてくる終わり」を意識させられるようになっています。

 基本的、表面的には日常系、と呼ばれるような作品、今回の人それぞれ持ち味、役割、居場所があるよね、そんなみんなが集まれば凄いこと(ライヴなど)ができるよね、というのも理想的で優等生的なテーマ。なんだけど、そんな楽しくて理想的で輝いている時間も、「やがて終わる」という爆弾を随所に仕込んでいるのが第二期はとても好みです。

 第一期最終回(第12話)ラストのアドリブから始まる「終わらない演奏」と構成上かけてくるのはほぼ間違いないと思っていて、第二期最終回で、この「終わる/終わらない」問題に対して第一期最終回へのどのようなアンサーを描くのかとても楽しみです。

●第4話「修学旅行!」

 これまで花びらの数とか、亀とか、集合写真とか、暗喩で描かれていた「やがて来る終わり」に関して、唯が修学旅行の最後の夜にモノローグで言語化して明示的に言及。「ライヴ=限定されている時間=輝いている今」、の比喩と同じく、「旅行=限定されている時間=輝いている今」の比喩があったのは明らか。旅行もライヴも、仲間といる高校時代という輝いた今も、やがて終わってしまう。それが「けいおん!!」第二期のテーマ。熱い。

 「まんがタイムきらら」で進行中の原作と連動して、「輝いている今を終わらせない」ためには、「4人で同じ大学に行く」という解答が用意されているんですが、この点に関しても絵馬に澪と紬はちゃんと大学受験のことを書いているのに、唯と律はバカなことをまだ書いているという風になっている。「輝いている今はやっぱり終わってしまう」ルートを回避する絶対条件の一つは、「唯と律が受験に向き合うこと」なんですが、その分岐点が描かれるのは、アニメではたぶんまだもうちょっと先の話。

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→前回:第二期「けいおん!!」第2話「整頓!」の感想へ
→前回:けいおん!!主題歌「GO!GO!MANIAC」の感想へ
→前回:けいおん!コミックス3巻の感想へ
→前回:アニメ第一期最終回〜特別編の感想へ
→次回:第二期「けいおん!!」第5話「お留守番!」の感想へ
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