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 『Angel Beats!』DVD第1巻の感想です。
 タイムリー放映見られない地域の、DVD視聴での遅れ感想となります。
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 KEY作品、というか麻枝さんの作品恒例の、世界観に関する謎満載の作品。こ、これはDVDでの遅れ視聴での感想が書きづらいな……。なんか予想とか書いてみても、タイムリー視聴組は既に色々知っているという。終盤の一撃でそれまでの意味合いを全部覆すタイプの作品だったら、ますます遅れ視聴で伏線とか考えているのは虚しい。そして、Kanon、AIR、CLANNAD、リトルバスターズ!と全部プレイしてる身としては、麻枝さんはそういう終盤でドカンと裏返すお話を書く人なのだった。

 WEBの制作日記で、「毎回死なせて泣かせてるので、今回はみんな最初から死んでることにした(概意)」みたいなことも麻枝さん書いていたので、なんか今までのKEY作品への自己言及的な意味合いも既に感じた序盤二話でした。過去のトラウマヒロインとか、記憶がない主人公とか、KEY純度高めもいい所なんだけど、既に、「ここまではもう見慣れてるでしょ」的な作り手のメタな視点を感じる。第二話の、ダンジョンを攻略していきながら、一人一人脱落していく展開とかもそう。「こういうのよくあるでしょ」的視点。それを死なないから緊迫感がないという設定でやってみて、自分で敢えて色んなフォーマットを冒涜してみる、みたいな。

 世界観設定にしても、リトルバスターズ!の「実は通常ルートの話はループする虚構世界」を既にネタにしている気がします。そこまではもうやってることだから、最初から出しちゃうよ、的な。その上で、そこから先の何かを見せてくれる試みなのだったら嬉しい。

 今のところそっち方面で期待。単純にギャルゲーだったKanon〜リトルバスターズ!までを、もうちょっと視聴母数が大きいTVアニメ向けに再加工しただけ(つまり新しい視聴者には新しく映るだろう的発想)っていう可能性もあるんだけど、そこはそうじゃなくて、散見されるKanon〜リトルバスターズ!要素はネタとして自己言及的に見せている(つまり従来のKEYファンや、KEY作品を批評の世界で扱ってる人達へのメタ要素。罠。)。最後はその一歩先のネタを仕込んでますよ説に期待。

 既に、冒頭から近景と遠景が逆転してるみたいな状況は純粋に面白い(「CLANNAD」における幻想世界側からお話が始まってる感じ)と思ったので。

 AIRだったら「SUMMER編とDREAM編」、CLANNADだったら「そこまでの視点世界と幻想世界(OP導入の所)」、リトルバスターズ!だったら「虚構世界と現実世界」、そういう近景と遠景がリンクした瞬間が毎回好きなので、今回もそういうのがあると期待したい所です。

Angel Beats! 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
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Angel Beats! -Track ZERO-
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