●けいおん!!新OP/EDシングル発売 「SM○Pに勝とうぜ!!」/アキバBlog
この記事を読んでSMAPの新曲も聴きたくなってiTuneStoreにアクセスしたのですが、SMAP楽曲は登録されておらず。
これなー、オリコンではSMAPが勝ちそうですが、5日早朝現在、iTuneStoreでは「けいおん!!」新OP&新EDがブッチ切りのワンツートップです。
ジャニーズはかろうじてCDが売れているので(『嵐』のCDの毎回の市場枯渇感とか凄いですよ。僕も姉さんに頼まれて探したことがありますw)、一種の公共性アピールも兼ねてCDやオリコンに力を注ぐのは現時点で理解できるんですが、時代の先の方向を向いているのは「けいおん!!」の方なような気がする。
SMAPは凄い人達ですが、もはや時代の公共的な立場の人達なので、公共メディアでそれこそ万人向けに無難なことしか喋れなくなっています。それこそ、紅白で無難なお題目や綺麗事を言って頑張るしかないような。
一方で「けいおん!!」の平沢唯役の豊崎愛生さんはWEBラジオで公共性からは遠い(笑)ぶっちゃけトークをしつつ、一度「放課後ティータイム」の平沢唯になれば、前作ではオリコン1位も取っている訳で。それでいてiTuneStoreにも対応。僕の感覚では、色んな側面から「けいおん!!」がやっていることの方が面白いです。
元ライブドア社長のホリエモンが出した「拝金」という小説と、声優の池澤春菜さんがこの前出した「夜想サァカス」というCDアルバム販売時の、二人のTwitter経由の広報が印象に残っています。
Twitterで直接作者達に、「近所の書店にありません」「近所のCDショップにありません」という問い合わせが殺到して、ホリエモンも池澤さんも、「Amazonにあります」「AppStoreにあります」というリプライを返し続けているという状況。
メディアも流通も変わったんだなというのが実感された現象でした。
一種の公共性や権威性をアピールしようと、従来流通でジャニーズがCDを売ったりする方向の力と、マニアックでも楽しいこと全出力でやって全力で作って、共鳴してくれる人だけAmazonやAppStoreで買ってくれればいいじゃんというような方向の力と、現状では両方あります。ただ時代の潮流的には、後者が盛り上がっている所だし、僕もこっち側で活動したいし応援したい人。
「バクマン。」とかに影響されて、相変わらず「従来の出版社流通最高!」みたいに思っている人もまだいるのかもしれないんですが、出版社とか従来流通型の音楽CDとか、かろうじて戦後〜高度経済成長期に形成された、「みんながそういうのは凄いと思っている」という心理的実在が、そろそろ転換しそうな頃です。
昨日「ONE PIECE」の最新刊を買おうと思ったものの、売り切れて近所の書店になかったのにはますます上述のような時代を感じました。で、もし「ONE PIECE」もiPad版でAppStoreで当日に同時発売だったら、買えなかった僕はその場で電子版の方を買ったと思うんですが(紙書籍版は後日ゲットするとしても)、そういう世界になっていくには、もう何年かかかる感じなのかなー。
リアル書店もCDショップもそれ自体は好きなので、そういうものの意義をどう再構築していくかというのは同時に考えないといけないと思いますが、それはそうとして、興味を持った曲や書籍はすぐゲットしたいというのは、何かと多忙な現代人の共通ニーズだとも思うのでした。
結局、iTuneStoreでは、売ってたのでまだゲットしてなかった「けいおん!!」楽曲とか買ってしまったのでした(汗)。