ネタバレ注意です。
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作中最後の曲は、4人から梓へ贈る歌!
作中の輝いた今は「終わるのか/続けられるのか」問題に関して、最後に一度だけ、泣きじゃくる梓の「卒業しないでよぅ…」で、「これで終わってしまう」感が描かれる。
のだけど、最後の4人から贈られた曲でこの「終わってしまう」感は払拭される。
新歓ライブで初めて見た時と同じように輝いていました
この「輝き」はこれで最後というニュアンスではなくて、これからも続いていくというニュアンスです。アニメオープニングの「Utauyo!!MIRACLE」の歌詞で言うなら「延々続行」の輝き。だいぶ前からそれしかないだろうと書いていたけど、大充実の「延々続行」エンドの最終回。
「延々続行」エンドは2つ。
1つ目は、憂と純の軽音楽部加入。あずにゃん孤独エンドも途中少しだけ意識される作りになっていましたが、万全の伏線の元この二人が加入して、孤独エンドは回避されるエンディングになっています。
律が梓を迎えた時の「確保ーっ!!」がリフレインされて、これからの梓の1年も、きっと輝いている……という感じになっています。
2つ目は、描かれないとしても想像が膨らむ、大学バンド(ライブ=輝いた時間)編への続行エンド。
泣いてる暇なんてないわよ澪ちゃん!
そうだよ! 私たち大学生だよ! 大人だよ!
楽しみーっ!!
輝いた時間というのは子供(学生)時代限定のものなのかもしれないから、大人になるなんてのは不安だと思っていた唯の問題が(アニメ一期最終回のモノローグ部分など)、完全に棄却される形で終劇しています。
高校時代の5人のライブは、確かに一回性のもので、だからこそ輝いている(アニメ二期第20話)。
だけど高校時代が終われば輝きが終わってしまうのが必然なのかと言えば、そんなことはない。形は変わっても、輝き自体は延々続行していける。
最後のコマが、本当「輝いた今」を学校の外に連れ出したみたいな絵で、作画の気合いも相成って感動的。最後までギー太が「輝いた今」の比喩アイテムだった。部室から、学校から出ても、ギー太は連れて行く。一人暮らしを始めるという新しい生活にも、きっとギー太は持っていく。それだけは、延々続行。
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まだアニメの方の最終回が残ってますが、タイムリー連載分の原作漫画込みで、それこそライブ体験として楽しみ尽くせた作品でした。かきふらい先生お疲れ様でした!&ありがとうございました!
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→前回:第二期「けいおん!!」第15話「マラソン大会」・第16話「先輩!」・第18話「主役!」・第19話「ロミジュリ!」・第20話「またまた学園祭!」の感想へ
→前回:アニメ第一期最終回〜特別編の感想へ
→次回:第二期「けいおん!!」第21話「卒業アルバム!」の感想へ
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