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 もうすぐ始まる二期に向けてDVDで視聴中のアニメ「とある魔術の禁書目録」の、第14話までの感想です。「妹達(シスターズ)編」って呼ばれている所までです。
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 とにかく上条さんマジカッコいい、と、この一言に集約されていくこれまでの視聴体験でありました。

 「シスターズ編」のクライマックスとか半端ない。「学園都市最強のレベル5の頂点であるアクセラレータを倒したのは、レベル5でオリジナル御坂美琴の超電磁砲ではなく、模造存在のシスターズ達の協力と、レベル0の上条さんの鉄拳だったっ!」とか熱すぎる。

 上条さんの、「本人はレベル0で最弱なんだけど、ボロボロにやられながら格上に向かって説教する」はクセになる謎の快感があるなー。

 最初のインデックスのエピソードで神裂さんにボロボロに切り刻まれながら説教してた辺りから続いている、一種のフォーマットなんですが、これがシスターズ編のクライマックスでも炸裂するのが、最高に面白かった。水戸黄門の印籠的な、上条さんの説教。能力バトルもので、相手は能力ヒエラルキー的に最強っていう設定なのに、構わずに上条さんはボロボロになりながら説教。熱い。

 個体で最強の能力者のアクセラレータに対して、「個」がない存在、2万人も複製された模造存在のシスターズ達が、オリジナル美琴の「あなたにしかできないことがある」の言葉で、「たくさんいる(代わりがいる)から価値がない」から一気に「たくさんいるから出来ることもある」に裏返る所も熱かった。

 シスターズ達の人海戦術で学園都市全体の風を調整してアクセラレータのプラズマを封じ、最後は能力殺しの右手を持つ上条さんとアクセラレータの鉄拳勝負に持ち込まれるという展開も熱い。上条さんが右手の設定とか本人の言動からして、「異能の力の否定要素」的なキャラクターなんですが、異能の力(科学)側の最強であるアクセラレータでも、能力を封じられて鉄拳勝負に持ち込まれると、レベル0の上条さんにも負けうる……という燃えたぎる展開でありました。アレですね。「超電磁砲」ラストの、「完璧なデータ&科学も、レベル0の佐天さんのバッド一発で覆されることもある」的カタルシス。

 僕は「超電磁砲」の方から入ったんですが、作品同士の補完関係的な要素も満足でした。「超電磁砲」のラストで美琴が「私だけの……(「パーソナルリアリティなんだから!」に続くと解釈してますが)」ということを言ったり、御坂美琴だけのオリジナルレールガンが強調されてるのは、背後に2万人の複製存在がいるからなんだな……とか思ったり。

 また、こういう風に御坂美琴をデータに分解された上での悲劇が既に起こってるからこそ、「超電磁砲」最終回では、バンクのデータにも秘密にしてアナログな人間関係として信頼している黒子にだけ教えていた「コイン以外でのレールガン」が決め手になってるんだな、とか、色々と熱い。

 記憶を失ってるから美琴のことなんか覚えてないのに、「私が死ねば1万人助かる」という美琴を助けに行く上条さんもカッコよければ、上条さんが1人でアクセラレータを倒さないと意味ないのに、結局放っておけなくて助けに行ってしまう美琴も、どっちもカッコよかった。共通してるのは、データなどでは分析しきれない、不合理な行動を二人とも取っていること。その結果、結局科学的データから生み出された模造存在であったシスターズ達の一人に「個」が生まれるという決着も上手い。とにかく上条さんも御坂さんもカッコ良すぎるシリーズだったのでした。

とある魔術の禁書目録第4巻(初回限定版) [DVD]
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とある科学の超電磁砲 御坂 美琴 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)
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