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 アニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト(公式サイト)』第2話「綺羅星十字団の挑戦」の感想です。
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 ただの馬鹿アニメじゃないと気付いてしまって残念。(えー)

 「秘匿」をキーにもの凄い作り込まれています。主人公が招かれた先が演劇部という所からして象徴要素なんですが、どのキャラクターも何かしらの秘匿を持って、いくつかの顔を演じているらしい、という前提条件(作中ルール)。

 今話に出て来た「ガラス越しのキスはアリか/ナシか」問答が、そういう秘匿を前提にして仮面のままおつき合いできるのか/できないのかに対応していて、しばらくはこの辺りがポイントにお話が進むっぽいです。主人公はガラス越しのキスはナシ(秘匿や仮面は無し、オープン)と答えるんですが、そこからスガタ君に話が移っていく流れからして、スガタ君は秘匿・仮面アリのキャラクターっぽいです。というかまあ、綺羅星十字団サイドの人でもあるって感じなんだと思うんですが。

 そうなると、第1話(たいてい物語の核をギュウギュウに詰め込んで作られる)の、主人公とワコの人工呼吸はキスに含まれるのか/含まれないか問答がとても意味深。ガラス越しじゃない直接のキスだったのか、どうなのか、みたいな要素になっています。その問いがそのまま、主人公かワコのどちらかも何か秘匿している、演じているのか? それとも本当に秘匿もしないし演じてもいない人なのか? という物語の牽引力になっています。主人公の描き方は上手いよなー。裸とか言動とか、秘匿のないオープンな人という気もしつつ、島外での情報が謎なので、何か隠してるのかもという気もする。この辺り、島の外部の話まで物語が広がっていくのは既に示唆されているので、キャラクターの秘匿がオープンになるのと、島が世界に開かれる展開とリンクしていくのかも。キャラクターの秘匿や他の側面が統合されていく過程と、世界が統合されていく過程がリンクして描かれるという作劇を取ったコードギアスみたいな感じで。

 コードギアスは必ずしも秘匿を否定しなかったので、この作品も楽しみ。ゼロ時間とか秘密組織とか仮面とか、色々秘匿的ではあるけれど、綺羅星十字団側にも正義はあるんでしょうし。

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→次回:第3話「おとな銀行」の感想へ
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