月刊マガジン掲載分の川原正敏先生の「修羅の門第弐門」第1話のネタバレ感想です。
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 今月の月マガより、ついに再開。

 思わず中学時代に修羅の門ごっこした友だち達に、「無空波」っていう件名でメール送ってしまったくらいにはテンション上がりました。本当、休載に入った時は幼心に続きが読みたくてジタバタしたし、休載前分の最終回は涙したものでした。

 そして、劇中でも時間が経ってからの物語の再開。ケンシンマエダ戦や、海堂VS片山戦も、謎のベールに包まれたまま、時間だけが経っている。この時間が経って色々変わってしまった感が昔の読者とシンクロして上手い。九十九はケンシンマエダに負けたんじゃないかとか、どうも壊れてしまったらしいとかの話も、普通にもう子ども時代とは違う読者的に何か響くものがある。

 ……んだけど、ラストの陸奥九十九再登場で、やはり一気にテンションが上がる。偽?陸奥九十九とか、普通に年を重ねている主要キャラの面々とか、舞子の帯がなくなっているらしいとか、何か失って欲しくなかったものが変わってしまったような寂しさも背後に漂っているんだけど、その分、真・九十九がまた戦いの場に出てくる……という部分にテンションが上がります。

 川原先生上手いよな……。10年以上前の休載で時間が止まっていた読者の時間が動き出すのと、劇中で九十九登場で時間が動き出すのがリンクしていると感じた。超本命。これが読めるなら、まだまだ生きないとな。そう、雷は本当にマネすると危険なので、良い子のみんなは気をつけるように!(←柔道部だったので普通にマネとか出来ていた、そんな昔)

修羅の門(1) (講談社漫画文庫)
修羅の門(1) (講談社漫画文庫)

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