久々にやってみようかと。
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 実は去年はさりげなく「少し前のアニメをできるだけ見よう」という小さい目標があったのですが、結果としてカウントしてみた所、DVDレンタル&購入という形で、全部で1年に57本のアニメDVDを視聴しておりました。タイムリー放映をTVで見ていた「けいおん!!」とか「プリキュア」は除外してのカウントなので(というか少し前のDVD1本でカウントなので、アニメの場合たいてい1本に3話くらいは収録されてる)、結構見た方なんじゃないかと。

 七瀬さんみたいに、映画1年100本見るのを目標にして、結果351本見たとかには遠く及びませんが、まああの人はおかしいので(えー)、一般的にはDVD1年に57本でも、中々趣味に邁進できた方だと思います。

 年末に燕。さん(Twitter)に会って感じたんですが、あれだけパパ業に仕事にと想像を絶する超多忙さながら、死ぬほどアニメ見てハードカバーの本も読んで、ガンプラまで作ってる人もいるので、僕も安易に「忙しい」を口にしてしまって趣味への邁進をやめてしまってはいけないなと思ったのでした。今年もその辺りはできるだけ追求していきたいです。

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 さて、そんな訳で去年(2010年)見たベストを書いてみますが、タイムリー放映していたものは除外して、DVDで僕がたまたま去年見た少し前の作品のベストという、若干変化球なベストになっております。

 ちなみに去年タイムリーに放映していたものでは、『Angel Beats!』と『ハートキャッチプリキュア!』が個人的には同1位といった感じです。他にもいろいろタイムリー放映分も見てましたが、一生記憶に残って何度も時々思い出すであろう作品はこの二作だったかな、と。

 で、次から、そういうタイムリーに放映していたのとは別の、まったく個人的に2010年にDVD視聴したアニメ作品の中から、良かったものを選出です。まだまだ、世の中には面白いアニメあるよ!



第5位:『とある魔術の禁書目録(公式サイト)』

 DVDで見たのは一期の方。

 今更僕がとりあげるまでもなく、原作ライトノベルから深夜アニメまで、ちょっとオタクな感じの業界を席巻してる感じの作品ですが、やはり面白かったです。

 『超電磁砲』から入って美琴大好き目線で見ていた部分がありましたが、個人的にTwitter経由で海外のファンの方の感想なんかをチェックしながら見るのも面白かったシリーズ。「toaru」で検索すると、海外の人達も萌えくるってるのが分かります。

 シナリオも、特に美琴とシスターズやアクセラレータさんの話は練られてる感じで凄い面白かったです。



第4位:『宇宙をかける少女(公式サイト)』

 萌えSFロボットアニメに偽装しながら、引きこもりの人とか絶望しそうな、結構シビアな題材を扱っていた作品。

 特に引きこもりの人達に救いとか与えずに終わったのが、意外にしてこういう作品もいいなと思いました。普通の人達と和解したり、引きこもりの人が何やら救われたりしちゃっても良さそうな所を、そういう方向には持っていかなかったという。

 それでいてもう一転して、普通の萌えSFロボットアニメとしても楽しいので良かった。



第3位:『銀河英雄伝説(公式サイト)』

 まだ全部見終わってないのですが(超長いので)、既に凄まじい作品だと圧倒されました。

 よくぞ映像化してくれたな、という、「コンテンツ」という言葉であんまり呼びたくなくなるような、「文化遺産」的な感覚で観られる作品。比較になるのか分からないですが、万里の長城とか源氏物語と並べて語りたくなるような存在。人間の「何か作る」って活動は本当凄いなと、希望的な気分になりました。作品内容については全然語ってないんですが、とにかくこれは凄い。



第2位:『戦場のヴァルキュリア(公式サイト)』

 「世界観」で人を魅了できるということに確信を持たせてくれた作品。

 細かい設定とか作ってもしょうがないよ、キャラクターの魅力と、あと何と言っても脚本だよ、とは真実だと思うんですが、それでも「世界観」を作り込むと、凄い領域にまで行けると感じられた作品。

 架空欧州戦役という世界観を、とことん作っていた作品でした。おそらくは元の世界観を作ったゲーム作った人達も、それを映像で再現したアニメの人達も、本当凄いなと。実際の現実の歴史に比べたらしょせん作り物でしょと言いたくなる気持ちも分かるけれど、それにしても「架空」をとことん情熱を込めて追求すると、凄いものもできる、と思えた作品。生物学者のウェルキンや、考古学者のファルディオの存在が、また一つ世界観に奥行きを持たせているのも良いです。



第1位:『蒼穹のファフナー(公式サイト)』

 別に昨年末に劇場版公開とか意識せずに見始めて、ああ、これだと魅了された作品。

 みんな似たような感想を言うのですが、冲方丁さん本人が脚本になる第16話からが凄い。なんか凄い所まで行っちゃってるな感が漂う、僕的な初冲方丁体験でした。

 哲学なんかのフィールドから解体的に分析もできるんですが、ただ完成系としての映像表現に圧倒されていたい感じのラスト10話あまり。

 ラストの「蒼穹作戦」に辿り着くメンバーがこのメンバーだというのは放映当時予想できてた人はいなかったんじゃないかと思う。それでいて、全てのピースがハマるとこのメンバーしかいないという人選。何か2位の感想をさらにくつがえすようですが、やっぱり脚本かとも思ったのでした。



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 とりあえずこんな感じです。

 去年は特撮も入れていいなら『ディケイド』とか『W』も思い入れがありますし、映像作品に恵まれた年でした。やっぱ何だかんだで、子ども向けから深夜アニメまで、日本の一線の映像作品は凄いよなと畏敬の念を感じます。

 今年も尊敬しつつ、良い影響と楽しみと受け取っていきたいと思ったのでした。

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