大変好みの作品でした。深夜アニメの前提条件的に美少女萌えみたいな所も推しつつ、全体的に何やら古典の童話チックな雰囲気が漂ってるのが良い感じです。
古典云々言うまでもなく、定番のファンタジーとリアルの境界領域としての「夢と現実」ネタを扱ってるんですが、主人公が「メリー」だったりと(たぶん寝る時羊を数えるから、夢と現実の境界にいる人みたいな感じなんだと思う)、細かいネタで丁寧に世界観を作っている感じ。
オープニング映像と第1話からある程度読める要素として、これ、メリーは現実世界の方にたぶん本体もいるんだよな。で、本体の女の子が実は主人公の男の子と運命の人関係、みたいな。
夢の中の住人と、現実にいる謎少女という二重存在の中で、たぶん「帽子」だけが両方の世界で本物という要素なんだと思いました。
夢の世界に帰りたいメリーVS現実の世界に出たいチェイサーさん……という対立構図も、考え始めると何やら哲学的でイイです。夢の中に帰りたいと言いつつ帽子は後生大事にしてる辺りで、ちょっとフライングで涙腺に来ている……。
メリーのキャラクター造形は、特にビジュアル面で、エンタメのヒロインのデザインはかくあるべしと感じました。面白造形なんだけど全体としてはカッコよくて可愛いという、これは二次創作絵とか描きたくなるビジュアルです。
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