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SFとかゼロ年代PCゲームみたいなループ構造なんじゃないの、とか、作品の仕掛けにまず目がいっていたここまでの視聴体験だったんですが、今回は普通にキャラクターの感情面のドラマが良かったです。
多大な対価を支払って魔法少女になる決断を下して覚悟完了してしまったさやかと、覚悟はできないまどかとの間にがっちり断絶ができてしまったのを淡々と描いていたのが好感。
友だちは覚悟完了して遠くに行ってしまった。覚悟できない自分はもうおいそれとさやかに口だしできる立場じゃないのは分かってる。でも放っておけない。虫がいいのは自覚してるけど、それでもいきなりさやかとの縁を切ったりはできない。
またさやかの立場からの感情線も分かる。自分の方は覚悟完了してしまった。実感としてまだ平和な立場にいるまどかとは住む世界が違ってしまったのが分かる。だけど、友だちだったまどかをいきなりは切れない。新キャラの杏子が言うような現実にはまだ染まりたくない。「友だちのため」とか、まだ綺麗事を言っていたい。そのためにある意味まどかを口実に利用してしまう。
お互いの結構ドロドロとした心情を、表面的になんとか取り繕ってる感が出てたのが大変良かったです。外部から見てるともう二人の溝は決定的な感じなんですが、逆にそれでも諦めたくないという心情も分かる。
そして、さらに1レベル上で覚悟完了してるかのようなほむらさんが上から降ってきて引き。
さやかと杏子のバトルロイヤルに突入した時点で、これほむらがやってこないと収拾付かないだろというのは予想できたんですが、上から現れたのが面白かったです。いや、カッコいい、カッコいいんだけど、何故にほむらさんは上から降ってきた。
これだけ「覚悟完了できない」まどかを延々と描いてきて、いったいどんな願いでもってまどかはエンディングみたいな覚悟完了状態の魔法少女になるのか、楽しみです。し、視聴者の期待値的にハードルが上がってるけど虚淵先生を信じてる!
そして、全然違う作風にして作品なんですが、「この覚悟完了しなきゃならないのは分かってるんだけど、中々できない」感は、個人的に島本和彦の『仮面ボクサー』の心情を思い出していました。打たなきゃいけないのは分かってる。だ、だが寿命を30年も消費する「30年パンチ」は打ちたくない。覚悟して打たなきゃいけないのは分かってるんだけど、打ちたくない! どうしよう!
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魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
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