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 ニコニコチャンネルの公式配信(こちら)で少し遅れて視聴した『魔法少女まどか☆マギカ』第9話「そんなの、あたしが許さない」の感想です。
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 杏子が「綺麗事的だけど正しいことをやろうとしている人(正義の味方)」として自分のお父さんとさやかを重ねていたのは明らかなので、最後のシーンは色々と意味がありました。

 杏子は自分のせいでお父さんまで巻き込んで破滅に至った結果、表面的には利己主義を装って生きてきたし、お父さんのような行動は取らないということを自分に課してきたんだと思うんですが、ラストシーンはほとんど「祈り」をモチーフにしています。

 正義の味方を貫いて破滅したさやかはお父さんだし、ここでは杏子自身もお父さん的(神父さんとか、祈りとか、そっち関係)な行動を取っている。結局杏子は最後までお父さんのことを信じ抜いて、それらの全てを救済するためにああいう行動を取るしかなかった。世界の方は利己的な人間だらけで、前回の話はそんな世界守る価値あるのかみたいな話だったんだけど、だからこそ「他人のため」という在り方はやはり尊い。表面的な利己主義者だった杏子、結局「他人のため」を貫こうとして破滅したさやかとお父さんを救済するために、自分自身も「他人のため」に最後をとげるの絵。「他人のため」を掲げるっていうことは、自分自身のために何かしてくれる人はいないし求めないってことだから、最後の「一緒にいてやるよ」は胸にくるな。さやかにも、お父さんにも、そういう「他人のため」とか掲げて破滅していく「正義の味方」に言ってあげたい言葉だったんだろう。

 杏子からまどかに渡されたバトン(うまい棒ね)が重いです。「他人のため」なんていっさい言わなくて良いなら、第1話でほむらが提示したような、ありふれた幸せの世界の中で、自分のためだけに慎ましく生きていればよい、そしてそれも尊いことだと思うけど……というようなお話。

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→前回:第8話「あたしって、ほんとバカ」の感想へ
→次回:第12話「わたしの、最高のともだち」の感想へ
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