仙台日記、7回目です。
余震で眠れないのが徐々にボディーブローのように効いてきている感じです。
もともと夜のトイレ介助などあるので睡眠は断片的な生活だったのですが、余震の度に飛び起きて母親のベッドに駆けつけるので、いつにも増して、という感じです。
午前中は疲労がたまったのか、あんまり動けなかった……(朝の連続の大きめの余震もありましたしね……)
◇◇◇
今日は、父親の最後の出勤とも言える日でした。本当はもう少しあったんだけど、この混乱でなんとなく退職な感じに。
最後の仕事は、地震で倒壊の危険が出て来た勤務地の建物から、自分の荷物を持ってくる、というものでした。お疲れ様でした。派手な退職パーティーとかなくても、父が頑張ったことは僕がずっとずっと覚えています。
日中僕が母親をみながら(平行してかなりの程度自宅仕事の形態でも稼げる)、父親は勤務するという形態以外では、母親が倒れてから6年以上の我が家の生活は守れなかったと思います。まあ、それを言い出したら僕が今生きてること自体が父母のおかげな訳ですが。
事務的に正式に退職になる今月末には、多少なりともお祝いしたいと願っています。それまでに、物流が回復してお店も並ばないで買えるようになってるといいんですが……。
◇◇◇
電力問題やら水道水問題やら関東圏も大変な感じですが、新たに持ち上がった水道水問題に関しても、基本は一次情報(数字)に当たろうということです。
なにやら絶対基準的な価値基準を大きい存在から無条件に与えられて、安心の中にいられる、という状況には既にないと思うので、安心からある意味一段下がった「安全」を自分で判断する目、リテラシーが求められていると思います。
「ベクレル」とかの新しい単位に関しても、この前から紹介している、東大病院放射線治療チームのTwitterが結構詳しいです。
どの専門家を信じればいいのか分からないという状態の方に、一つコツを教えるなら、「外部から検証可能な形で語り、間違いを検証可能な形でしっかりと示されたら訂正する態度がある専門家」がとりあえずの信用できる基準です。
科学の根幹ですが、例えば現在政府が公開している情報は、大部分が国内外のあらゆる知が集結した研究機関・民間機関などで検証されており、一応大まかには嘘じゃないと判断されています。単純に科学の問題として、事象に関してそれを検証する母数と知力が増えれば、科学的段階としての情報の精度が増します。これが、大まかには一番の科学とオカルトの違い。混乱する時こそオカルトがそこにつけ込みやすいというのは歴史の常でして、現にすでにそういうメールとか出回ってるみたいですが、こういう時こそ科学の基礎に立ち返ってみるのをお勧めします。で、科学苦手、という方は、引き続き信頼できる理系お兄さん(お姉さん)を探すのがお勧めです。
現在はのんびり本読んでる暇ないよという方が多そうですが、こういう話がより踏み込んでガチで書いてある大学生向けくらいの本として、以下をお勧めしておきます。
人間に何が分かるか―知識の哲学
◇◇◇
ではでは、とりあえず今日はお疲れな感じでした。少し体力温存モードです。お風呂にもそろそろ入りたくなってきましたねー(身体を拭いたりはできてますが)。
村雨さんとかハルカさんとかちよこさんとか、WEB拍手とかメールありがとうございます〜。
相羽