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110509  僕が住んでる近所にもちゃっくちゃっくと仮設住宅が建設されてきました。相羽です。
 仙台日記、23回目です。
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 ただ、もう住み始めている方々がいる一方、住宅自体は出来ても入居が中々進まない問題もあるみたいです。状態がひどくても住んできた地域を離れたくないという気持ち、通勤、通院などの地理的要因、当初は共同体ごとまとまって来て貰うのを行政の方で想定していたけど、被災共同体内でのコンセンサスの問題など、理由は色々ある模様です。

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 防災グッズも、そろそろ品薄が解消され始めているので、色々と物色しています。予備の携帯充電手段の確保辺りは、是非ともしておきたい所。

 もうちょっと地盤が固い所に防災拠点を兼ねた事務所みたいなの建てたいなと思ってるんですが、中長期のそういう目標まで行かなくても、基本的な備蓄とこういう充電機器のストックとか少しずつ買いためておけば、今ある部屋でも、実質上の簡易防災拠点にはできるんだよなー。減らすものは減らし、新しく必要なものは揃えということをやっている所なので、積極的に考えていこうと思います。

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 そもそも防災・減災意識が高まってるのは、何度か日記に書いたM8規模の大きい余震や東海地震なんかが想定されているからなんですが、首相の浜岡原発停止要請の話題には、二点ほど気をつけておくと良い点があるかと思います。

 一点目は、全体と部分を誤謬させた話には気をつけること。今回の例だと、日本の原発全て(全体)と浜岡原発(部分)は違います。全体と部分は一緒になる時もあるけれど、当然一緒にならない時もあるという論理の基礎を確認しておく必要があります。今回の場合は原発単体の危険性と、それに地震+津波が複合した場合のリスクは度合いが違うという「違い」、地震学などに基づいた専門機関で危険性が科学的に指摘されているか否かという「違い」(科学は当然万能ではないですが、宮城沖地震は10年以内に99%来ると言われていて、遥に大きい規模で今回来ました(注:今回の大震災と想定されていた宮城沖が同一震源かという点は、まだ専門家でも見解が分かれていますが。ただ、震災当初よりは、やっぱり想定していた部分も含まれていたんじゃないかという見解が増えてる気はします)。だとしたら30年以内に87%来ると言われている東海地震はどうなのかというのは、他の地域とは「違う」要素としてカウントできると思います。)、対外(対海外)的に、一番今回の福島の事故を日本は深刻に受け止めていますよというアピールを行う上で、全体以外に抽出するとしたらどの原発になるのかという「違い」、これらは「全体と部分が同じ」という見方の反例になります。本当に全体と部分の違いみたいな論理の基礎が分からずに言っているケースと、意図的に言論にベクトルをかけて、聞く人に全体と部分が同じなんだと思わせようとしているケースとあるので(当然、そういうベクトルをかける人の思想・信条に基づいてかけている)、その辺りの差異も注意深く見てみる必要があるかと思います。

 二点目は、少し前の日記に書いた、「Aがダメな可能性がある」の反対が「Bである」という論理にも気をつけること。繰り返しになりますが、論理学上は、「Aがダメな可能性がある」の反対概念は、「A以外の可能性全て」です。そういう意味で、原発を停止する(A)が、すぐさま必然としてエネルギー供給手段が断たれ経済が停滞する(B)に結びつくかのような話にも注意する必要があります。これも本当にこういう論理の基礎が分からないで言っている人と、自分の思想・信条に基づいて意図的にベクトルをかけて話している人がいる(つまりBへの誘導の意図)点にも注意してみると良い点かと思います。

 可能性の話を少し出したんでちょっとだけ例もあげてみると、他の電力エネルギーの一つに風力エネルギーをあげてみると、そんなものでは原発分は絶対まかなえないという人、盲目的に風力とかにすればいいじゃんと言う人、色々います。が、実際の所の可能性の模索として風力の今の一次資料にアプローチしてから話をしている人はとても少ないです。例えば、理論的、直感的にも山岳地帯が多い日本で、欧州的な風車をばーっと建てる風力発電は難しい気がするけれど、洋上での発電が可能なら行けるかもしれないというような研究もある点を考慮してから話をしているのか。逆に、洋上での風力発電で電気はまかなえるのに、原発を推進する東京電力や政府は陰謀めいているというような極端なことを言う人は、洋上での風力発電に必要な浮体式基礎はまだ実践技術としては難しい点についてどう思っているのか。

 と、ここまで書いて感じた人もいるかもしれない通り、可能性全てを正当なプロセスで考慮していくというのは、結構面倒なものです。それゆえに、AorBのみ、みたいな単純化や、心地よいベクトルや誘導がかかった話に逃げ込みがちです。ただ、それではマズいんじゃないかと僕はだいぶ前から思っていて、このブログ開設当初は論理トレーニングの本とか紹介したり、最近の講座やメルマガではメディアリテラシーの話をしたりしていた訳ですが、なかなか、TVを見ていてもTwitterを見ていても、現実は厳しいです。引き続き、できる範囲でできることはやっていこうと思っておりますが……。

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 全然話変わって、『緋弾のアリア(公式サイト)』、BS-TBSでの放送が始まったので、地方での遅れ視聴で見始めました。釘宮力が高い……。

 『あの花〜』も今月末のBS-フジでの開始からの遅れ視聴組(僕の中ではまだ『フラクタル』が熱い季節)。少しずつ映像を見る時間も取れるようになってきたので、少しずつ楽しみにしたいと思います。

緋弾のアリア Bullet.1 [Blu-ray]
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