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 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(公式サイト)』。BSフジにて地方組遅れ視聴中。第3話「めんまを探そうの会」の感想です。
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 5年前の秘密基地でバーベキューというシチェーションながら、各々スペックの低さを発揮していたのが印象的でした(具がバイエルンだけとか)。

 童心から変わってない良さと捉えるか、成長してない悲しさと取るか微妙なんですが、僕的には後者的、5年も経ったけど、あの時夢見た理想の自分に何かなれてない感を一番感じました。引きこもりになってる仁太を筆頭に、鳴子なんかも結構寂しい感じ。理想の自分どころか、流されて回りに合わせていただけ。そのことを知利子に指摘されてオリジナリティを出そうと一歩進んだのは成長だけど、その結果選んだ衣服はめんまが着ていたような白いワンピースというのはだいぶ切ない。色んな意味で、登場人物の誰もが5年前で時間が止まっている。

 鉄道や集にもめんまが見えるのか? で引きはどう展開していくんだろうなー。いや、関東地方組とかはもうラスト2話とからしいんで、みんなこの辺のトリックとか世界構造とかはもう知ってるんだろうけど。

 個人的には今のところ村上春樹における「世界の終わり」や、『CLANNAD』における「幻想世界」みたいなのを持ち出していないのがこの作品で好みな点なんですが。ファンタジー要素はわりと最小限で、問題は生きている人間がこの世界で解決するしかない的な。どんなに描写されても、5年前の世界にも自分にも戻れない、という辺りの雰囲気が良いと思うのです。お話の冒頭で仁太がゲームしてるのも、たぶん「ここ、今」以外の世界に逃避してもダメだ的な描写なんだと思うので。第二話のポケモン的ゲームも同じ。繋いだケーブルはあの頃あったアナログな繋がりの象徴だけど、ゲームの中の「ゆうしゃめんま」は本当のめんまじゃない、という所に何とも言えない切なさがあるのだと思うのでした。

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→前回:第2話「ゆうしゃめんま」の感想へ
→次回:第4話「白の、リボンのワンピース」の感想へ
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