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 月刊マガジン掲載分の「修羅の門第弐門」第10話のネタバレ感想です。
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 皇帝、謎の新キャラに敗北。

 第弐門は、主要な対戦相手に、何らかの疑似陸奥要素を込めているような気がします。

 宮本は総合格闘技(何でも出来る)という意味での陸奥が一般的になってしまった象徴。

 毅波秀明は、一度壊れた男、破れた男の再起(まだ陸奥がケンシン・マエダに破れたかは分からないけど、陸奥がもう一度ケンシン・マエダと闘うということは、今回木村さんが言っていたような、「魅了される側に回らない」覚悟が必要という類の話)の象徴。

 とすると、今回出て来たルゥは、「謎の神秘格闘技だった頃の陸奥」の象徴って感じ。その昔、謎の神秘格闘技である陸奥園明流を攻略するために四苦八苦した男達の立場に、「既に技術体系としては丸裸にされている陸奥が、神秘的なルゥに挑む」という構図で陸奥自身が今度は立たされる訳だ。これも燃える展開。

 総合格闘技なんて、相対化され、一般化され、もうオリジナルでワクワクする面白い格闘技なんてないんだよ的諦観の雰囲気で始まった第弐門ですが(当然劇外の社会の雰囲気にもかかってる。物語? 全部、売れるのはフォーマット化の方向で洗練されたものだし、それすらもパロディでしょ、みたいな諦観)、こうやって、でも陸奥の虎砲(奥義)はオリジナルだよね展開に続き、まだまだルゥがどうとか謎で神秘な面白い格闘技とかあるよ! 展開で進んでいくというのはワクワクします。川原先生は、よい仕事をしておられる!

修羅の門 第弐門(2) (月刊マガジンコミックス)

修羅の門 文庫全15巻 完結セット (講談社漫画文庫)
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