東京への旅行では幸せな時間を過ごせたので、今年の残りは生活再建に努めたいと思います。
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 震災と同時期に父が本格的に退職状態へ移行したので、こうむった被害をマイナスとしつつ、これから僕が出せる出力でプラスに相殺していけるはず、というのはあります。というかそれくらいやらないと。現在は夜中に母親のトイレ介助などを担当しつつパソコンでできる仕事を、日中は父に母を任せて街での英語講師など外でできる仕事をという感じでやっております。合間合間に行政なり企業なりの支援系の情報が入ってきたら手続きしたりな感じ。(僕の感覚ですが)日本経済が一番しんどいのはたぶん今年の後半から来年なので、じっくり耐え抜ける体力を、できるだけつけておきたい。

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 昔みたいに漫画や小説ばんばん買ってレビューして、みたいな状況には震災以降ないのですが、冬にかけては時間を作ってまだ読んでなかった分の澁澤龍彦を読んで、飛ばし飛ばしで見て印象的にしか知らない『少女革命ウテナ』を見たりしたいという欲は持っております。限られた時間を、流行を追うよりは一昔前の物に触れる時間にあてたい感じなんだよなー(特に80年代〜90年代)。あとは当然、読むよりは、書く、描くという方に時間を割り振っていきたいと思います。

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 数学が弱いと感じるので、少し強化を検討中。最近の自分の研究は言語学が応用できる認知系制御系について、ですが、たぶんに数学の言葉でも説明できないと弱い。解説本の隆盛で忘れられがちですが、アインシュタインも相対性理論は発想そのものよりも数式に時間をかけているのだし、リサ・ランドールも多元宇宙がどうこうとかは発想は『仮面ライダーディケイド』の企画の発想ノリだと思うんだけど、一番大変で時間がかかるのは数式で証明することだ、と著作で述べております。数学、大事。

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 平行してTwitterのプロフィール欄に書いてる通り日本の奈良・平安時代に関心を持ち続けていますが、魔女ネコさんに借りていた澁澤龍彦の遺作『高岡親王航海記』を読み始めたらその辺りの時代で妙にシンクロ感を感じたり。レヴィ=ストロースも重要な僕の研究課題ですが、澁澤龍彦も著作に結構書いてるという(魔女ネコ談)レヴィ=ストロース的な話から(親族構造とか神話とか、そういうのね)、最後に澁澤が何故にこの小説に辿り着いたのか、とても興味があります。以前行った仙台文学館でやってた澁澤龍彦展、もうちょっと凝視してきても良かったなー。

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