『仮面ライダーフォーゼ』第1話の感想です。
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 Geek(オタク)に本当の宇宙級兵器を持たせたらろくなことにならないよなー、とか思いながら見ておりました。ヒロインの子、何となく清々しく登場してきたのに、どっぷりGeekですよ。もう一人の少年の方は凄く葛藤してるのに、なぜかヒロインはノリノリ。主人公にベルトつけるや否やノリノリでスイッチ入れていく辺りに、ああ、あの、ガンマニアが実際に撃ってみたくなる、的な……を感じました。勢いでそのまま変身させて自分は待避というのが熱い。この距離感(現実との関わり方)はオタクのリアリティな気がします。

 主人公とヒロインの間にそれだけ信頼関係(幼馴染み)があるというのは微笑ましかったですが。再会当日に、宇宙的な何かに変身させてロケットで飛ばすだけの信頼というのは今日(こんにち)中々築けないものなので羨ましい。

 真面目には、一つのベルト、二つのメモリ、三つのメダル、四つのスイッチ、とギミックも繋がってるし、作品のテーマもディケイドからはずっと繋がってると僕は解釈してるんですが、これも欲望を否定しなかったオーズから繋がってると思いました。

 ディケイドは世界を旅する話、Wは街という共同体の話、オーズは世界と共同体のリンクの話、そして、フォーゼは宇宙の話。ま、まあ共同体と世界がリンクして地球的にOKになったら、次は宇宙にいくしかないんですが。現実世界も、先端企業ほど宇宙に投資始めてますしね……。オーズの「欲望」は「好奇心」のようにもある程度言い換えられると思いますが、宇宙が知的好奇心の先としてのフロンティアであり続けるのは、紛れもない事実なのです。

 最初は学園がクラスタごとに別れているというのも、何故かゼロ年代批評と呼ばれる世界と相性が良かった平成仮面ライダーシリーズ的に熱い。それぞれの島宇宙に閉じこもってしまって、共通の連帯を消失してしまったというゼロ年代批評の問題意識は、常に平成仮面ライダーにつきまとっていました。フォーゼは分断されたクラスタ、島宇宙を、マジ宇宙を共通項に連帯を取り戻していく、みたいな感じなのかな。主人公の目的が第一話で学校全員と友だちになることと言明されている辺りが熱い。それは例えば、龍騎で真司君が理想を追った「バトルロイヤルなんかしないで仲良く」の、少し先の話です。

 いずれにしろ相変わらず随所随所の発想が飛躍していて面白いです。何だか分からないけど「宇宙キター」で済ませる辺りのノリが好き。おお、宇宙キタんならしょうがないな……と思いながら、つかの間の連帯感が続くニチアサタイム。熱い。

仮面ライダーフォーゼ 変身ベルト DXフォーゼドライバー
仮面ライダーフォーゼ 変身ベルト DXフォーゼドライバー

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