アニメアイドルマスター(公式サイト)、第10話「みんなで、少しでも前へ」の感想です。
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 芸能運動会で1位を取ることと、実際にトップアイドルになることが比喩的に重ねて描かれていた、これまでの話が一旦集約されているかのような一話。

 第五話の夜の語らいの「トップアイドルになればみんなではいられなくなる」から始まる、トップアイドルになるために市場競争を勝ち抜くって、共同体がバラバラになることと同義なんじゃないの問題に対しての、一旦の解答。

 実際、今話冒頭では伊織と真が言い争いをしていたり、伊織が自分が竜宮小町なのを自己顕示の材料に使ってしまったりと、一旦「やっぱり1位を目指して競争すれば共同体は壊れる」感が描かれます。「共同体大事だよね」話では作中解で最高に是だったやよいさんも、敵グループから「765プロの足手まとい」と一蹴されてしまう。競争の世界は厳しい……。

 なのだけど、765プロはそのまま共同体崩壊せず、別解を見せる。きっかけは色々あるけど、地味に「弱者へのいたわり」だった気がする。真がケガをしたので伊織の意識は変わるし、やよいが傷ついていたのを知って、全員で何かを共有する。

 別解、「特性を生かして協力して(補い合って)1位を目指す」がラストのリレーで描かれていたのは良かった。ちゃんと、走るの弱い子と速い子、交互に来るのね。アイドルとしての市場価値は高いあずささん足遅いとか、美希は本当天才で普通に足も速いとか、春香と千早は無難に速いとか、その辺りが良かった。ラスト、共同体では最高に良い子だけど市場競争では最弱のやよいが精一杯がんばって、仲違いしていた伊織が繋いで、足の速さ(特性)は最高の真が抜き返すという展開は良かった。真さんマジ騎士(ナイト)。

 全体的に、真の中性的な特性もアイドル市場競争ではマイナスになりがちなのを(逆にあずささんの巨乳とかは強い)、それが相手チームの百合特性を誘って事態が好転したりと、市場競争オンリーじゃない、特性とか、色々な概念を入れると違ってくるよ感が出ていて面白かった一話でした。

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→前回:第9話「ふたりだから出来ること」の感想へ
→次回:第11・第12話の感想へ
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